モリアオガエルの卵塊

池の水の中にどんな生きものがいるか興味をもって調べています。

といっても広島市周辺には池がそもそも少ないし、あってもフェンスで
囲まれていてまず入れません。


そこで、広島市植物公園にお願いして、池の水を採らせてもらいに
行きました。


梅雨どきなので、アジサイがきれいです。

幾種類ものアジサイが咲いています。


sizeretouchIMG_3187.jpg


ふとショウブ園をみると、モリアオガエルの卵塊が目につきました。



sizeretouchIMG_3183.jpg


モリアオガエルはけっこう大きなアオガエルで、池の水面におおいかぶさった
木の枝に、卵塊を産み付けます。

この卵塊の中で育った胚は、オタマジャクシの形になってから下の池に
ちゃっぽんと落ちるのです。

ですから、一番無防備な胚の時期に空中の泡の中で過ごせるわけで、
実に安全なのです。


けれども自然のおきては厳しいもので、そんなモリアオガエルの生態を
知り尽くした捕食者もいるのです。


ひとつは、アオダイショウ。

これはたしか以前に記事に書いたとおもいますが、モリアオガエルの産卵期に
池に垂れ下がる枝に来るであろう親のモリアオガエルたちをねらって
木の枝で待ち構えているのです。


そしてもうひとつは、イモリ。

これは、泡の中から落ちてくるオタマジャクシを今か今かと待ち構えている
水中の捕食者。

これほど栄養価の高いエサはありませんからね。


かくして、せっかく安全とおもわれた枝に産卵するというスペシャルな技も、
その上手を行く連中がいるのです。

ただ、難を免れたオタマジャクシもいるわけで、それらがひっそりと
生きながらえて次の世代を引き継いでいきます。


もしそういった天敵がまったくいなかったとしたら、そこら辺の池が、
モリアオガエルだらけになり、生態系のバランスを崩してしまうに
ちがいありません。


一見残酷に見えますが、自然の営みにはそれなりの意味があるのだと
おもいますねえ。


にほんブログ村 シニア日記ブログ 男性シニアへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ
にほんブログ村へ


※関心をおもちになったら下の「拍手」を
ポチッとおねがいします。励みになります。



スポンサーサイト

科学写真チーム頑張る

科学写真を撮っている中・高校生グループがいます。

CDに水滴を落とし、照明をちょいと工夫して撮影するという
技法で、次のような写真をたくさんモノにしました。

露出が適正であれば、シャッターを押した瞬間にモニター画面に
捉えた画像は、いちいち「オオッ!」とか、「スゲー!」とか声が
漏れます。

互いに感動しあいながら、あっという間に時間が過ぎました。


sizeretouchDSC_2983.jpg


sizeretouchDSC_2984.jpg


sizeretouchDSC_2997.jpg

今年度のサイエンスフェアで、彼らの写真がたくさん展示される
はずです。

どうぞ、お楽しみに。




にほんブログ村 シニア日記ブログ 男性シニアへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ
にほんブログ村へ


※関心をおもちになったら下の「拍手」を
ポチッとおねがいします。励みになります。

観察会無事終了

今年3回目の観察会が無事終了しました。

昨晩天気予報を見ると降水確率は80%。

中止にする旨の記事の下書きをすませて今朝を迎えたところ、
なんと30%に下がっており、決行することになりました。

70名の参加がありました。


sizeIMG_3197.jpg


今回は希少種のハクセンシオマネキとスナガニの多産地。

ハクセンシオマネキはしきりとはさみを振り続けており、
また曇天だったため夜行性のスナガニも巣穴を掘り続ける
姿を見せてくれていました。

両方が同時にしかも多数の個体を見られる場所はそうそうに
あるものではなく、参加者にとっては豪華絢爛な観察会に
なりました。

お疲れさまでした。


にほんブログ村 シニア日記ブログ 男性シニアへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ
にほんブログ村へ


※関心をおもちになったら下の「拍手」を
ポチッとおねがいします。励みになります。


トリウミアカイソモドキが脱皮した

昨日、トリウミアカイソモドキの写真を撮り、ブログにアップして
おきました。

その個体は生かしたまま飼育しています。

今日昼前にその飼育ケースを見てみると、いっけん2匹になったように
見えましたが、そこはそれ、少しばかりいろいろなカニを飼育した経験が
ありますからだまされません。

「あれっ、脱皮している。」

と気付きました。


sizeretouchDSC_2916.jpg


上の方が脱皮殻です。


外骨格をもつ生きものたちは、成長の過程で殻を脱がないと大きく
なれません。


その理屈から考えると脱皮後は脱ぎ捨てた殻よりも本体は大きくなっている
はずですが、この写真のように本体と殻の大きさはほぼ同じくらいです。

これは、脱皮殻がすこし緩んで大きくみえるからで、やはりそれなりに
本体の方は大きくなっています。


sizelettertrimretouchDSC_2946.jpg


この脱皮で気付いたことがいくつかありました。

1 脱皮の前後で背甲の模様はほとんど変わりませんでした。
  昨日の写真と比較してみてください。

2 欠損していた右側の第1歩脚が見事に回復していた。
  とはいえ、左脚と比べるとやや細めです。

3 背甲の右下にあった傷は、やや浅くなったとはいえ、完治は
 していなかった。

4 腹面の左側にあった傷も、完治せず。

5 なぜか右側の第4歩脚が欠損していた。これは、脱皮した後での
  事故か、自切によるとおもわれます。


ともあれ、脱皮といえばカニにとっては大仕事。

お疲れさまでしたとねぎらいたいとおもいます。



にほんブログ村 シニア日記ブログ 男性シニアへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ
にほんブログ村へ


※関心をおもちになったら下の「拍手」を
ポチッとおねがいします。励みになります。

広島県初記録?トリウミアカイソモドキ

今週の火曜日、つまり6月20日です。

広島市を流れる河川のうち、本川とよばれる河川の河口域に
出かけました。

以前、オサガニをここで見たことがあるので、生態写真を撮影したいと
おもったからです。

あいにくオサガニはみつけることができませんでした。


その代わり、トリウミアカイソモドキが1個体だけ見つかりました。

これ、仙台市から南九州にかけて生息しているはずですが、
たぶん広島県では初記録?。


わたしは山口県境の小瀬川の河口で何回か見たことがありますが、
微妙に山口県側です。

あれこれ文献に当たってみるのですが、トリウミアカイソモドキが広島県に
生息するという文献にまだ出会えていませんので、初記録?としておきます。


専門家やマニアの方に尋ねても明確な生息情報は得られませんでした。


ちょっと古いとはいえ、もっとも信頼性のあるとおもわれる稲葉明彦先生の
「瀬戸内海の生物相 Ⅱ」にも、見当たりません。

まあそれもそのはずで、種の記載が1974年で、生物相が出たのが1988年
ですからまだ認知されていなかったのでしょう。


レッドデータブックをひもといてみると、

絶滅危惧Ⅰ類に指定しているのが宮崎県です。

絶滅危惧Ⅱ類に指定しているのが岡山県、兵庫県、大阪府です。

さらに福岡県と長崎県は情報不足として、また徳島県は準絶滅危惧と
して挙げています。

広島県では何の指定もありませんが、周辺の府県では、かなり保護の
重要度の高いレベルにランキングされていることがわかります。

日本ベントス(底生生物)学会は、準絶滅危惧に指定しています。


とりいそぎ、写真だけを載せておきたいとおもいます。

撮影のデータは、2017年6月20日、場所は広島市の本川河口の
感潮域です。

甲幅のサイズは 6.1mm です。


sizeretouchDSC_2878.jpg


sizeretouchDSC_2864.jpg


sizeretouchDSC_2867.jpg


アナジャコの巣の中で共生している種とのことで、そういえばアナジャコの
巣穴がいたるところにありました。

アナジャコは市内の感潮域下部にたくさんいますので、じっくり探せば
今後見つかることとおもいます。

ただ、個体数はなんとなく少ないような気がします。
あくまでもわたしの経験上のニュアンスですので、間違っている
かもしれません。

まだ元気に生きていますので、飼育してみたいとおもいます。



にほんブログ村 シニア日記ブログ 男性シニアへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ
にほんブログ村へ


※関心をおもちになったら下の「拍手」を
ポチッとおねがいします。励みになります。

アンモナイトのレプリカづくり

化石掘り、大人気です。

今年のサイエンスフェアでも化石掘りのブースが賑わいました。

さて、本物の化石はなかなか手に入りませんが、レプリカを
作って手元に置いておくことは、実に教育的であり、
毎日眺めることによって形を覚え、質感を体験し、
そして太古の昔に想像を及ぼすことが可能となります。

今日は、小学校低学年の児童が、アンモナイトのレプリカづくりに
挑戦しました。

小学校1年生でも全員がアンモナイトを知っていました。
ただし、それがタコイカの仲間であること、サイズが2メートルにまで
なるものがあったこと、世界中に分布していて、示準化石になって
いることはもちろん誰も知りません。

そんな話をしながら、油粘土で型を作り、石こうを流し込んでもらいました。


sizeretouchIMG_3159.jpg


いまは、乾燥中。

次回に、粘土の型から取りだします。
この瞬間がいいですよね。

その後、色を塗り、ニスを塗ってつやつやにします。

世界に一つだけのアンモナイトのレプリカを持って帰り、
手元に置いてあれこれ中生代のようすをその子なりに
想像してくれることでしょう。

にほんブログ村 シニア日記ブログ 男性シニアへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ
にほんブログ村へ


※関心をおもちになったら下の「拍手」を
ポチッとおねがいします。励みになります。

| NEXT≫

プロフィール

スクーティスト

Author:スクーティスト
ブログ「スクーターで撮り歩き」にようこそ。
「ラボ・オルカ」、「スタジオ・オルカ フォトギャラリー」、
「広島干潟生物研究会」にもどうぞお越しください。

ようこそ SCOOTIST です
ようこそ、SCOOTIST です。

時々、ビッグスクーターにまたがって、中・四国の自然にひたりに出かけます。
小さな生き物たちの息吹が伝わったら幸いです。
日常のできごとも気ままに書いていきます。

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
これまでの閲覧者数
検索フォーム
ご意見・ご感想を
中・四国の自然や生き物情報、ドライブ情報もおまちしています。 ここにお書きになった内容は公開されません。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR