ツノメガニに吸水毛があった

先日宮古島に行った際に、干潟や砂浜のカニを数個体持ち帰り
ました。


カニの研究をしている中学生たちが、瀬戸内海の干潟や砂浜のカニだけで
なく、もっと種類の多い南の島に遠征することにしていますが、それに
先んじて、わたしがひとりで宮古に飛んだのです。


今日、中学1年生の男子がけっこう長い時間をかけてそれらを観察し、
吸水毛のプレパラートを作りました。


まずは、ツノメガニ。

これがツノメガニのオスの腹部です。


sizeretouchDSC_0065.jpg


第2、第3歩脚の間に、立派な吸水毛が見えました。

この吸水毛の位置は、スナガニとまったくいっしょです。


やっぱりな、と二人で顔を見合わせました。
スナガニときわめて近縁であると考えていたからです。


そうなると、今度は、その吸水毛がどんな形なのかが知りたく
なります。


結果は、次のような形でした。


sizeretouchDSC_0071.jpg


まさに、スナガニとまったく同じで、区別がつきません。
そうなると、スナガニの吸水毛の先端にあった細い毛のあるかどうかも
気になります。

ありました。
このときも、二人で顔を見合わせました。

「あった。」

「やっぱり、あった。」



sizeretouchDSC_0093.jpg


つまり、どう見てもツノメガニはスナガニとそっくりか、あるいはまったく
同じかもしれません。


こうなると、ミナミスナガニも同じだろうなあと予想されます。

今日、別の子らがやってきて、ミナミスナガニを調べることになっています。


おもしろいことになってきました。




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サンゴでできた島

飛行機に乗ると、南西諸島の多くが平べったい島であることにびっくり
します。



sizeretouchP6280034.jpg


これは、島全体がサンゴで出来ていることを示しています。


南の海では、海底が隆起して浅瀬ができてそこに光が届くと、
サンゴが生育するようになります。

どんどんサンゴが生育して縦にも横にも広がりますが、もちろん海面より上には
生育できません。


ところが、さらに海底が隆起すると地上となり、サンゴ虫は死んでしまいますが、
死骸であるいわゆるサンゴが地面に敷き詰められた平地になります。


海岸の周辺ではさらにサンゴが広がって浅瀬を作ります。
これがサンゴ礁ですね。

しかし、浅瀬の外では光が届きませんのでサンゴは生育できません。


こうして、平たい島、その外にはサンゴの浅瀬が続き、その外は急に
深くなった大洋、といった図式になります。


浅瀬を縁取るようにいわゆるリーフが生じるのは、島やサンゴ礁が沈み、
外側のサンゴが生育して環状になったからです。



さて、上の写真、福岡空港と那覇を結ぶどこかの島です。

グーグルマップを開いてみると、わかるとおもいます。


旅行後も、写真さえ撮っておけばあとであれこれ調べたり楽しんだり
できるようになりました。




宮古島の底抜けにきれいなサンゴ礁の浜

今日は、タイトルのわりに、期待外れの写真しか載せられないことを
最初にお詫びしておきます。

一眼レフカメラを車に置いたまま浜に出てしまったことと、
海に潜ることを想定していなかったことによります。
(せっかく防水のコンデジを持っていたのですが。)


まず、場所ですが、宮古島の最東端、東平安名崎です。

事前情報もまったくないまま、保良漁港のすぐ手前の空き地に車を置き、
なんとなく浜に下り立ってみたところ、岩場の先にサンゴ礁が広がって
いました。


そこまで行くのが少し大変で、幸い潮が引いていましたので崖に
しがみつきながら岩場を伝って浅瀬にまで達しました。


その岩場には、たくさんの巨大なオオイワガニがワサワサと岩肌を
かけめぐっていました。

大きさと色合いがいかにも南国的なカニで、いつも彼らに出会うと
沖縄を感じます。


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もし広島で、こんな大きなカニがあちこちの岩場にいたら、それはそれは
観察会が盛り上がることでしょう。

モクズガニの大きさのカニが岩の上や垂直の崖を猛スピードで走り回って
いる感じを想像してみてください。


その崖を通過したら、眼の前にパッと開けたのが、サンゴ礁です。


sizeretouchP6290115.jpg



それはそれは透き通った水で、サンゴやナマコ、コバルトブルーの魚たちが
手に取るように見えるのです。

なんでこんな写真しか撮れなかったのかと、後悔しています。

シャワーを浴びる施設があったら、絶対に着の身着のままでドボンと
カメラごと入っていたでしょう。

そして、100枚も200枚も撮っていたはずです。


せめて、足元のサンゴを何枚か見ていただきましょう。

これは、イシサンゴ類に属す、ミドリイシの仲間だとおもいますが、
種名はわたしにはわかりません。

あちこちに点々とありました。


sizeretouchP6290126.jpg


下は、ウミトサカの仲間のバラウネタケだとおもいますが、
これも種名は怪しいです。


sizeretouchP6290123.jpg


これ以外にも、1メートルを超えるナマコや見たこともない魚が
あちこちに見られました。


こんど来るときは、何をおいても、シャワー用の水を車に積んで、
ここを訪ねたいとおもっています。

それほどインパクトのあるサンゴ礁だったのです。



撮影中の足元にウミヘビが

オカガニの放仔の撮影に成功した前日の夜、浜で1メートルもある大きな
エラブウミヘビを見つけました。
月明かりでかすかにシルエットが見えました。


エラブウミヘビは普段岩場に隠れていて、魚などのエサを採るときに
海に潜ります。

コブラ科に属するヘビで、もちろんキバには猛毒があります。


このとき彼は岩場からいったん浜に出てきて私と目が合ったまま寄って
きましたが、じっとしていたらその後、向きを変えて岩に上って行きました。

1メートルほどまで彼が近づいた時に撮ったのがこれです。


sizeretouchDSC_9743.jpg


このときは長靴ははいておらず、下半身は長ズボンだったとはいえ
ぺらぺらの生地でしたので、まったくの無防備同然だったのですが、
ウミヘビは攻撃性はほとんどないことを知っていましたので、じっとして
やりすごしました。


翌日、同じ場所でオカガニの放仔の撮影に夢中になっていると、ふくらはぎに
触れる物がありました。

なんと、ふたたびエラブウミヘビです。


少しぞっとしましたが、オカガニとのツーショットを撮るいいチャンスとおもいました。

しかし、なかなかアングルが決まらず、いいカットはあいにく撮れませんでした。


sizeretouchDSC_9752.jpg


その後も小さなウミヘビがあたりを泳いでいたのを見ました。


結局、このポイントは人がほとんど近づかない場所ですので、ウミヘビたちに
とって岩場がいい休憩所になっているんだろうとおもいました。


やたらと追い回したり捕まえたりせず、むやみに恐れず、じっと動きを
みつめてやるのがいいとおもいますね。


オカガニの放仔の瞬間を捉えた

宮古島に隣接する池間島が、オカガニの放仔がみられるということで
有名です。

役場のホームページにも載っています。

これを撮影するために、はるばる広島からやってきました。

あいにく、時期が悪いのか、そもそもこんなものなのかはよく
わかりませんが、浜に向かっていたオカガニたちの個体数は
思ったより少なく、ついに1匹も水につかることはありませんでした。


2日目。

さらに浜に近づく個体数は少なく、あきらめかけていたころ、
岩の隙間に1匹のメスを確認しました。

時刻は夜の10時ちょっと前。


もうあたりは真っ暗ですので、懐中電灯がないと見失いますが、
昨夜の反省から、光をできるだけカニ自体に当てないようにし、
ゆっくり近づきました。


これは、ひょっとして水辺に向かうのではないかと考え、先回りして
膝まで水につかり、じっと待ちます。


案の定、彼女はゆっくりと水辺に向かい、波打ち際までやってくると
やおら体をゆすり、お腹に抱えた卵を放出したのです。


sizeretouchDSC_9599.jpg


sizeretouchDSC_9601.jpg



一つ一つの卵の膜の中ではすでに幼生がふ化しているはずで、
これが水中に一気に放たれました。


こうして、ようやく目的を達成することができたのでした。



オカガニの放仔の撮影

オカガニの集団の産卵は6月28日の夜だろうと考え、はるばる
飛行機を乗り継いでやってきたのですが、その日の夕方のようすでは
とてもそんな雰囲気はありませんでした。


イメージとしては、数十個体が道路をわたり崖を下り、浜に出て
あちこちで体を揺すって幼生を海中に放つ、、、。


これは、クリスマス島の赤ガニの大移動の動画を見たことがあり、
その様子を勝手に頭に描いていたためです。


まあそうはいっても、夜が更けるにつれて道路を横切るオカガニが
多くなり、また草むらでは多少ガサガサと落ち着きのない音が聞こえて
くるようになりました。



路肩のコンクリート壁を上る個体です。
これはオスのようです。


sizeretouchDSC_9603.jpg


アカテガニの場合、放仔を行った後のメスをオスが待ち構えすぐに
交尾をするということです。

オカガニも同じようにオスがメスを待ち構えているのではないかと想像しました。


浜に下りたメスです。

おなかに、卵をたっぷりかかえています。


sizeretouchDSC_9595.jpg


さあ、いつでもおいでという気持ちでカメラを構えて水につかって待って
いたのですが、あいにくこの日はついに1個体も海水につかることはなく、
放仔のようすは撮影はできませんでした。



観察にやってきた一般の観客がけっこういたこと、それらの人々が懐中電灯で
やたらと周囲を照らしていたこと、それにわたしもストロボをたいて数枚撮った
ことなどが原因かもしれません。


ごめんなさいね。


かなりデリケートな印象を受けました。




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