セトウチマイマイの歯舌

朝早く(わたしにとってはということですが)、電話が鳴りました。

あるテレビ局の方からです。


「梅雨にちなんで、カタツムリを撮りたいのですが、、、。」

「わかりました。採っておきましょう。いつ放映予定ですか?」

「あさってです。」

「ええっ。」

と目が覚めました。



とりあえず、教室で飼育中のサンインマイマイと、近所の畑にいつもいる
ウスカワマイマイは提供できるとして、広島で最もポピュラーな
セトウチマイマイを外してはいけないでしょう。


ということで、鞄をタッパー容器に持ち替えて近場の目星をつけていた
ところに歩いて出かけました。


すぐに、セトウチマイマイを2個体ゲット。

うち、1個体はきれいな模様が出ていますので、テレビ映えすると
おもいました。


続いて、どういう展開の番組になるかも知らないまま、カタツムリと
同じ仲間のナメクジ、また、近年どんどん都心に分布を広げている
オカチョウジガイの一種も連れて帰りました。


聞けば、カタツムリに関するうんちくも入れたいとのことでしたので、

「歯舌は外せませんねえ。」と言ったのが運の尽き。

「それ、ほしいです。」

「わかりました。」

ということで、今日の午後はセトウチマイマイを解剖し、歯舌を取り出し、
苛性ソーダできれいに洗浄し、プレパラートをつくり、マクロ撮影、そして
その後、顕微鏡撮影と相成りました。


まずは、セトウチマイマイの歯舌の全体像の写真を示しておきましょう。

こんなおろし金のようなのが口の中に入っていて、エサの葉っぱを
ゾリゾリこさげて食べているのです。



sizeretouchDSC_9261.jpg



次に、これが顕微鏡で撮った歯舌の一部です。

小さい歯が縦横に整列しています。


sizeretouchDSC_9273.jpg




拡大すると下の写真のような感じで、
1個1個の小歯が整然と並んでいます。

中央歯だけが左右対称で、左右の側歯は内側に向かって生えています。
下の写真で、中央歯の列がどこかわかりますか。


sizeretouchDSC_9296_2018061822004690d.jpg




もっと拡大してみましょう。


sizeretouchDSC_9299_201806182235167a2.jpg



というわけで、今日は昼間はずっとセトウチマイマイの歯舌とのお見合いでした。


明後日の広島ホームテレビの「5 up (ゴーアップ)」の中の、地球派宣言で、
上の写真のどれかがおそらく使われるとおもいます。


ボツになるかもしれませんのであまり期待しないでごらんください。




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クワの木さがしが大流行

あるところからカイコ卵をいただきました。

自分で責任を持って育てるという約束をした小学生たちに、これを配布しました。

その際、保護者にも来ていただき、観察日記をつけたり、科学研究に
結びつけたりするよう勧めました。

いま、4家族が飼育に挑戦しています。


一番の課題は、クワの葉の供給です。

近隣のクワの所在地は私なりにかなりの地点を把握していますので、情報を
提供しましたが、理想的には、自宅の近所にクワの木があってエサを確保できること。

そうはいっても、これまでまったく意識していなかった方からすれば、そう
簡単にクワの木を探せないのが実態です。

葉の見本をお渡しし、実際に木立ちの場所までお連れして、特徴を覚えて
帰っていただきました。

周辺を散歩しながら、あるいは自転車で徘徊しながらみなさん努力されて
いるようですが、なかなかすぐには見つけられないようです。


今日、ある保護者から、写真が届きました。

「これ、クワの木ではありませんか?」 と。

ピンポーン。

「間違いありません。よく見つけられましたねえ。」
と返したら、

「息子が見つけました。」
とのこと。


ご自宅からずいぶん離れたところのようですので、おそらく車の中から
発見したんだとおもいます。


size38271.jpg



アジサイなどに混じって生えていますので、庭の持ち主としても
やっかいものでしょうから、おそらくクワの葉を取っていくのは
了解していただけることでしょう。

いい場所をみつけたものです。


今日のこの写真、結構感動しました。

この小学校4年生の男子、自分で飼育して観察しようとした生き物の世話を、
親に丸投げするのではなく、できるだけ近場でエサを確保したいと本気で
思っていたということですね。


クワの木は河川の土手などにけっこうあるのですが、なかなか素人には
探せません。ましてや小学生にはまず無理だとおもっていました。

よく似たような葉もありますし、実や花が目立つ木ではありません。

よほどその気にならないと探し当てられないのです。


この小4の男子は、まさにカイコの命をあずかったという自覚が
あったのでしょうね。

それゆえに、近所を移動中に、紛らわしいなかから、ちゃんと
クワを見つけたのです。

立派な態度ですね。


このおかあさん、いまご親族のおめでたで家を空けていらっしゃいますが、

「息子はカイコの研究がんばっているようです。」

と添えてありました。

そうでしょうね。


こういった経験は、一生忘れられないものとなることでしょう。

応援したいとおもいます。

トゲカイエビのトゲとは

昨日、わざわざ西条までスクーターで足を延ばし、トゲカイエビを
持ち帰ったことをお伝えしました。

これとは別に、カイエビという種名をもった種類もいます。

トゲカイエビはどこにトゲがあるのか、写真で示しておきたいと
おもいます。


sizeretouchDSC_9165.jpg


これは、トゲカイエビの頭の部分を拡大した写真です。


吻(ふん)の先に細いトゲがあるのがおわかりでしょう。

吻は、口と考えてもらっていいでしょう。


実は、昨日の記事の写真でも、この吻が小さく写っていますので
ご覧ください。


こんなところにトゲがあろうがなかろうが、どうでもいい話ですが、
これが種類を決める大きなポイントだそうですから、見逃すわけには
いきません。


かくして、このカイエビは、間違いなくトゲカイエビということになりました。


西条盆地に広く分布するトゲカイエビが、南の呉方面、あるいは北の三次方面には
いるのかいないのか、そして、ムスジヒメカイエビのいる西の広島方面、
カイエビのいる東の福山方面では、どこらあたりが境界線なのか、ひじょうに
興味があります。

大きな目立つ生き物はすぐに分布がはっきりしますが、こんな小さな
しかも美しくもなく、人の役に立つわけでもなく、鳴くことも飛ぶこともなく、
水を張った田んぼという地味な場所で水がなくなると死んでしまうような
きわめて地味な生き物には、だれも興味をもってくれることもありません。

ただ、移動能力の小さいこういった種類の分布を丹念に調べることで、
大きなことがわかることがあるのです。


だれかが取り組んだらおもしろいのですが。

アオムキミジンコ出現

時々立ち寄るハス田から、新しいミジンコを見つけました。

普通種のようですので、特に取り立ててどうこう言うことも
ありませんが、記録に残しておこうという意図もありますので、
写真を挙げておきます。


sizetrimretouchDSC_9059.jpg


写真ではお腹側を下にして撮っていますが、泳ぐときにはこちらが
水面側になります。

このことから、「あおむき」という和名がついたのでしょう。
これは図鑑を見てから知りました。

確かによく見ると仰向きになって泳いでいます。


下の写真は、ツリガネムシの大群に寄生された個体。

動きも激しくなく、元気なさそうでしたが、スライドグラスの上で
最後の力をふりしぼって出産しました。


sizeretouchDSC_9044.jpg


小さな、それこそミジンコのような生き物でも、ドラマが
ありますねえ。


廿日市市の市街地でサルの群れに遭遇

廿日市市の市街地をスクーターで走っていると、突然道路にニホンザルが
現れました。

道路脇に止めてよく見ると、少なくとも10頭、多く見積もったら15頭の群れ。

子連れのお母さんも2頭はいました。

場所は、こんなところです。


サルmap


こんな時に限ってカメラがないのです。
やむなく、買って間がないスマホで撮影です。


下の写真には、子連れの母ザルと、右側に雄ザルが、左の端に
子どものサルがいます。


sizetrimretouchIMG_20180531_165833.jpg



逃げる様子もなかったので、ゆっくり近づきます。

ここまで寄れました。

sizeretouchIMG_20180531_165839.jpg



木の枝が揺れるのでそちらの方をよく見ると1頭いました。
これも落ち着いています。

ゆっくり崖を上って近づき、撮りました。

sizeretouchIMG_20180531_170333.jpg


この間5分ほどでしたが、何枚も撮れました。

これまで何度かニホンザルには遭遇していますが、これほどまでに
ゆったりしているサルの群れは初めてです。


それにしても、市街地の中心部とはいえないまでも大型量販店や
コンビニ、それに学校もすぐ近くにある場所です。

こんなところに悠々とサルが現れるなんて、けっこうびっくりでした。


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