科学研究で広島市教育長賞が3点も

夏休みの科学研究、いろいろ思い出がある方もいらっしゃることでしょう。


校内推薦を経た作品は、市に集められ、「広島市科学賞」の審査に
かけられます。

小学校の場合、各学年でもっとも優秀な作品が「教育長賞」で、
その次が「優秀賞」、「優良賞」、「佳良賞」と続きます。

教育長賞は、各学年で1点だけです。


今年の5年生の部では、Sさんがこの「教育長賞」に内定しました。
今日、うれしそうに担任の先生からのメモそのものを、わざわざ
持ってきて見せてくれました。

研究の内容はナメクジの研究で、これについてはまた後日、記事にしたいと
おもいます。

おめでとうございます。


そうこうするうちに、つい先ほど、偶然同じ小学校に所属する6年生のI君の
お母さんからメールが入っており、やはり「教育長賞」に内定したとのこと。

おめでとうございます。


I君は、昨年5年生の時、6年生のおねえちゃんと共同で行った水中の
微生物の研究で「教育長賞」をもらっていますので、2年連続ということに
なります。

今年の研究内容は、やはり水中の微生物が対象で、特にセン毛虫の行動に
絞ってまとめました。これについても、またいずれ記事にしましょう。


そういえば、このI君のお姉ちゃんは、今年中学校に入り、微生物からちょっと
大きいミジンコたちに興味が移り、その繁殖などを追究し、やはり「教育長賞」が
内定しています。
この知らせはもう2週間くらい前に聞き、なんと、表彰式の時に口頭発表を
するように依頼されたとのこと。

研究内容は、ミジンコを個別に飼育して生活史を明らかにしようとした研究です。

つまり、このI君の姉弟は、2年連続教育長賞受賞です。


お姉ちゃんが取り組んだミジンコの世界は、こんな感じです。

タマミジンコの親子ですが、びっくりするほどの繁殖力を実際に数字で
示したのです。


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おめでとうございました。



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中学生のポスターの内容

昨日の記事に、学会で発表するポスターを載せましたが、文字は
あいにく、解読出来ない状況でした。

したがって、読者の皆さんには、内容がまったくわからないという
ことになってしまいました。

そこで、概要をここで記述しておきたいとおもいます。


「動機」です。

「干潟でコメツキガニが片方の歩脚の付け根を時々地表に付けていた。
拡大してみると毛筆のような毛の房があった。炎天下の干潟で活動する
カニたちは体内の水が不足しがちだと考えられる。この毛の房は吸水に
役立っているかもしれない。他のカニたちはどうなのだろうか?」


「方法」です。

「①脚の付け根に毛があるか調べる。
②毛の位置や形状を拡大してスケッチや撮影をする。
③毛に水を吸わせ吸水機能を確認する。」


「仮説」を立てました。

「干潟で活動するカニたちは、体内の水を補給するために、歩脚の
付け根に毛の房をもっており、その構造は、水際から遠いところに
生息する種ほど発達しているのではないだろうか。」

これを検証するために、実験をしたり、観察をしたりしています。


そういったことがポスターの前半には書かれています。


実は、観察や実験の結果、スナガニ、ハクセンシオマネキ、コメツキガニ、
カクベンケイガニの4種には、筆の穂先のような水を吸うための特別な器官が
あることがわかりました。

スナガニとカクベンケイガニの吸水毛は、ペンキを塗るのに使う平筆の
ように見えます。

ハクセンシオマネキとコメツキガニは、毛筆の筆のように見えます。


ポスターの右上隅にカクベンケイガニの吸水毛が載せてありますので、
昨日の記事でご確認ください。


このような特別な器官については、学会誌を丹念に調べてはいませんが、
少なくとも啓発書や図鑑などからは発見することができませんでした。

つまり、名称が見当たらず、これを私たちは仮に「吸水毛」と名付けたわけです。


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干潟のカニの乾燥対策、学会で発表へ

すでに何度か報じていますので、今更という感もありますが、
正式に学会発表を受け入れていただきました。

日本甲殻類学会という由緒ある学会で、その中で中・高校生のポスター
発表にエントリーしました。

発表するのは中学生です。おそらく中学生は、この1件だけだとおもいます。

高校生は、スーパーサイエンスハイスクールで潤沢な予算と大学との
連携がありますので、かなりハイレベルなものが並ぶことでしょう。

その中に混じってわが中学生が堂々とやるはずです。
たぶん。

いま、必死にポスターを作っています。

もとはといえば、干潟のカニが、時々腰をかがめて地面に
付ける動作をしているのを何度か見たのがきっかけです。

こんな感じですね。


sizeretouchDSC_4442.jpg


長いこと気にも留めていなかったのですが、あるとき、これって、
何か意味があるのでは?と思ったことが研究のきっかけです。

これを中学生に投げかけました。


チゴガニが熱心にはさみを振る動作をしているのはよく目立ちますから
研究が進んでいます。

そのダンスは、オスがメスに求愛しているのではないかというのが
定説になっています。

ところが、カニが時々腰を曲げる姿勢なんて、ほとんど誰も注目しません。
ですから、見逃されていたのでしょう。
どの啓発書にも書かれていないのです。

よく見ると、コメツキガニ、ハクセンシオマネキで見られます。
スナガニはあまりにも動きが素速いので、まだ観察していません。


で、結論からいいますと、ちょうど腰を曲げたときに地面に接するあたりに
3種類とも、毛筆の穂先のような毛の束があったのです。

これ、水を吸うのに都合がいいのではないか、つまり、乾燥した干潟で
水を地面から吸収しているのではないかというのが、中学生たちが
立てた仮説です。


これを巡ってあれこれ議論したり実験したりしたことを学会で発表しようと
いうことになったのです。


また詳細は、後日ということで。
というか、これまでも何度か記事にしていますので、読者の方は
概ねご存知だろうとおもいます。

ただ、このハクセンシオマネキの写真は、初物ですので、あえて
ここに載せておきたいとおもいます。



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預けたコオロギ、その後

昆虫の体について勉強しています。


全国的に小学校3年生で、モンシロチョウを定番として昆虫の
からだのしくみを学習します。

卵、幼虫、蛹、成虫と、いわゆる完全変態をする昆虫の代表選手ですね。


ただ、昆虫の中には蛹の時代をもたないものもたくさんいます。

トンボ、セミ、バッタなどですね。

その中でも、雌雄の差がよくわかり、しかも飼いやすいものとして
毎年コオロギを観察させています。


終令幼虫でも雌にはごく短いながらも産卵管が見られますから
雌雄の区別は容易です。

おまけに、最後の脱皮で、それまで痕跡的だった羽根が劇的に大きくなり、
脱皮と言うよりもまさに羽化と言える様変わりには圧倒されます。

しかも昼間でもその羽化が見られますし、その際、先日の記事でも写真を載せた
ように、実に美しいまっ白な羽根をみることができ、感動すら覚えます。


こういったことを見てもらおうと、先週終令幼虫を何ペアか小3前後の子どもらに
持ち帰ってもらいました。

手に負えなくなったら一週間後に引き取るからねって。


昨日は、1人だけ、
「鳴き声がうるさすぎるので」という理由で引き取りを申し出ました。

たしかにそれはわかります。


今日は、絶対に1人が引き取りを申し出るに違いないとおもっていました。

この子のお母さん、虫が大の苦手で、こどもが科学研究で、
せっかく意欲的にダンゴムシの研究をしたいというのを、土壇場で
キャンセルなさったほどです。


特に、小さな昆虫がたくさんうごめくのは絶対ダメということでした。


ところがどうでしょう。

コオロギの返却がなかったのです。


あとで次のようなメッセージがありました。


「コオロギはまだお預かりしてもいいですか?
結構かわいいんです♡。
鳴き声も違うし、オス同士競い合って鳴くんでしょうね。
大きい方が小さい子を追い回しています。
卵も順調に孵化に向かっていると思われます。」


おそらくこのお母さん、小さい頃の自然体験が乏しかったのでは
ないでしょうか。

なんでもかんでも虫は嫌い、汚い、怖いという意識をお持ちのままで
育ってこられ、それで何ら問題はなかったのでしょう。

ただ、その方のお嬢さんは、ダンゴムシを研究対象にしようという
ほどですし、けっこうコオロギにも興味をもって持ち帰ったのです。

この1週間で、お母さん、変わりましたね。
こんな身近に昆虫を置かれたことはおそらくなかったことでしょう。

食わず嫌いかな?

ともあれ、ゴキブリの子とそっくりな幼虫が孵化する前に、
来週あたり返却をご希望されることになるでしょう。

いまは、脱脂綿の中に産み付けられたツヤツヤした卵を、
愛でていらっしゃるとおもいます。


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広島市科学賞の改革

広島市では小・中学校ともに自由研究(科学研究)の提出は
任意です。

つまり出しても出さなくても良いのです。

かつて、呉市以外の広島県内ではそれが優勢でしたが、もうずいぶん
前から、各地の教育委員会がその教育効果を認め、いまや小学校3年生
以上は自由研究の提出を必須としている地域が多数派となっています。
私学でも、その傾向は強いようです。


今年は、聞くところによると、広島市教育委員会も各学校宛に
提出作品の増加を呼びかけていらっしゃるようで、必須とするとまでは
いきませんが力が入っていることが覗えます。


その流れかどうかわかりませんが、「広島市科学賞募集要項」が、
今年始めて広島市教育委員会のHPに載りました。


ここをご覧ください。


これによると、小学校の部は、明日二次審査の審査会があるようです。
中学校の部は、9月15日のようです。

この審査の結果、教育長賞、優秀賞、優良賞、佳良賞の各賞が決まり、
教育長賞と優秀賞、それに優良賞の一部の作品が広島県科学賞に
送られることになるようです。


これまでは、広島市科学賞の審査時間が極めて短く、指導に当たった
者として、賞の決定の結果に疑義を感ずるものもありました。

今年はどうやら、次の点で改善されたようです。

1 上に述べたように、要項をHPにアップして公開されたこと。

2 審査員に「大学関係者」を含められたこと。

3 指導者の手引き、子どもらへの参考資料も
  HPに掲載されたこと。


これを機に、じわりじわりと自由研究(科学研究)のすそ野が広がり、
成熟した指導が行われることを期待したいとおもいます。


なお、広島県科学賞の要項はもう10年以上も前からHPに公開されており、
今年度のを見ると、9月27日から10月20日までが審査期間のようです。
じっくり時間をかけて審査がなされるようです。


ちなみに、表彰式は、市も県も小・中合同で行われるようで、なぜかあとで
賞が決まる県の方が早く、11月20日(月)です。
市の方は12月2日(土)となっています。

市での作品展示が12月9日から24日まで、こども文化科学館で行われます。


苦労して作り上げた作品が正当に評価され、またそれを多くの方が
参考にできる態勢がしだいにつくられつつあることを喜んでいます。



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