医学部の教え子との雑談

一昨日、国立の医学部に進学した女の子が訪ねてきました。

中途半端な時期に帰省したので何事かとおもいましたが、
運転免許証をとるため帰ってきていたらしく、めでたくとれたようです。


四方山の話を聞いているうちに、人体解剖の話になりました。
すでに彼女は解剖実習に入っていて、4人で一体の献体を丁寧に
解剖しながら学んでいるとのことでした。


「白菊会の方のご遺体でしょ。」

と聞くと、彼女はびっくりし、

「そうです。なぜご存知ですか。」

と尋ねました。


以前、というかだいぶ前に知り合いの医学部の先生と雑談しているとき、
献体の申し出がなかなかないのが実情で、学生の解剖実習に
苦労しているとのことを聞いたことがありました。

それならばわたしも年老いたら少しでも世のために役立てるよう、
献体したいと相談すると、白菊会に入って下さいとのことでした。

まだ入っていませんが、近いうちにと思っています。


そんな話をしているうちに、彼女は、医学部の友達とのやりとりで
おもしろい話をしてくれました。


その友達は、自ら白菊会に入るようです。

その前に、体のどこかにプレートを埋め込んでおくんだとか。


「実習ご苦労様。頑張ってね。」と書いたプレートです。

その献体を実習生が解剖すると、突然プレートが出てくるわけです。

実習生はそれはそれはびっくりするでしょうねえ。
そして感動するでしょうねえ。
あるいは、笑い転げるかもしれません。


わたしも、

「これ、いただき!」

とおもいました。

いつ埋め込むか、どういうメッセージを残すか、いま思案中です。

ユーモアがあって、それでいて、実習生を真剣に励ます文言は、
なかかな難しいですねえ。



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干潟ガールとのトークショーの打ち合わせ

広島デルタにすむ干潟のカニを題材に、分布やその要因を徹底的に
追究し、カニの種類によって浸透圧調整機能がそれぞれ異なることを
明らかにした女子高校生3人組がいました。

潮位に合わせて早朝の4時にカニを採りに自転車で出かけ、私のところに
戻って処理したのちに制服に着替え、何食わぬ顔で登校し、授業とクラブ活動を
すませてからまたここに戻ってきて計測をし、夜おそく自宅に帰っていくという
日を何度も繰り返しました。

もちろん私が強制したのでなく、自分たちで計画を立てて。


進学校に通いながら受験科目とは関係のない研究を続けた彼女らは、
敬意と慈愛の意味をこめて、地元では「干潟ガールズ」と呼ばれるように
なりました。
新聞にも取り上げられましたっけ。

彼女らは、巨大な自然に対峙し、ちっぽけなカニを相手に謎ときに挑戦し、
受験勉強だけでは得られないことを数多く学び、多様な技術や知恵を身に付け、
自然のしくみの巧みさに心を震わせました。
たんなる試験勉強のよくできる女の子たちではないのです。

時に泣き、笑い、あきらめかけたりしたこともあります。
論文が完成したときの彼女らのしみじみとした喜びも目の当たりにしました。


そんな彼女らをわたしは誇りにおもいますし、彼女らとともに時間を共有できたことを、
忘れることはないでしょう。

そんな子らがいて、それを育む環境が広島にはあるということを、多くの青少年や
保護者の皆さん、あるいは多くの市民に知ってほしいとおもい、12月末の
イベントで、彼女ら3人を呼んで話をしてもらおうと計画を立てています。

苦労話だけでなく、大学での充実した生活のようすなども楽しく話してもらおうと
おもっています。

題して、「大学生になった干潟ガールズのトークショー」(仮テーマ)ですね。


たまたまこのうちの一人が帰省しており、話に行ってもいいかとメールして
きました。
日本で二番目に難しいといわれる国立大学に入った1年生です。

カモがネギを、、、いやいや、ぜひ会いたいとおもい、

「おいでおいで。いっしょにお昼を食べよう。」


律儀に12:00ちょうどに来ました。
薄化粧をし、ピアスなんぞをしていて、さすがに高校生のころからは
ずいぶんと脱皮していましたね。きれいになっていました。


さっそく中華料理屋に行き、食べ終わって部屋にもどり、その後
延々と夕方までおしゃべりしました。

はやい話が、ふたりでトークショーを展開していたというわけです。
聴衆のいないところで。
少しもったいなかったですね。


「ところで、3人でトークショーをやってほしいんだけど、、、。」

最初は、「人前でのお話はわたしたち苦手だし、、、。」というノリでしたが、

「今日のような話をそのまましてくれたらいいんだよ。」

と、まあだんだんとその気にさせました。はい。


とはいえ、課題も出てきました。

来年の1月に成人式がありますので、それに合わせて帰ることになれば、
年末には帰って来られるかどうかすこし怪しいですね。

旅費もかかることですしね。
その成人式の前の日の日曜日にトークショーを設定したとしても、仲間での
集まりとかがその日にあれば実現が難しいし。

いちおう、今日のところは保留となりました。

5月の連休にははっきりするとおもいます。

半分、ご期待ください。


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うれしい知らせ

またまたうれしい知らせです。

こんどは高校入試。

県内の市立、県立の高校では、選抜Ⅰという名の推薦入試があります。


誤解を恐れずに単純化させて説明してみると、つぎのような関係です。

受験生の立場:
「私にはこんな能力や適性、それに実績があります。おたくの高校以外は
受験しませんから、合格させてください。」

中学校の立場:、
「この子は、生活態度や学力にはまったく問題がなく、こんなに優秀で
あり、おたくの高校にふさわしい生徒ですから校長が責任をもって
推薦します。他の学校を受けないことを約束させますので、
一般入試の前に採ってやってください。」

高校の立場:
「中学校長が責任をもって推薦するような人物で、成績、能力、適性、
実績などを兼ね備え、わが校が求めているような人物ならば、一般の
選抜に先立って採りましょう。ただし、合格したら必ず入学させてください。」

ということになるでしょうか。

当然、人気のある高校には、我こそはという中学生の応募が殺到します。


県内で、国立以外で最も人気のある公立高校の選抜Ⅰに、ある女子中学生が
合格したことを昨日、お母さまからの電話で知りました。


選抜Ⅰの定員は64名。応募は154人だったようです。
2倍をはるかに超える倍率です。

この子は学区外からのエントリーですので、64名のうちの
19名の枠に入ったようです。

人気の学校ですので、中学校でオール5の生徒でもボロボロ落ちたとの
うわさがあります。ただし、この真偽はわたし自身は確かめていません。


この子は、中学校の時、わたしのところで科学写真チームに入り、
ジュニア県美展で「大賞」を受賞しました。
ブログの検索機能で探していただければ出てきます。

おまけに、写真技術を生かした科学研究で、なんと広島県科学賞で
特選をとりました。


この芸術と科学のダブルの県内最優秀賞をひっさげての選抜Ⅰです。
頑張り屋さんで、几帳面な子です。

まあ、高校側もこんな子、それはそれは欲しいでしょうね。

高校でさらに頑張れるチャンスを得ることができたら、昨日の子のように、
大学へもスムーズにステップアップできることでしょう。
高校がこの子をどう伸ばしてくれるか、大いに期待しています。


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うれしい知らせ

この時期、うれしい知らせといえば、「合格しました。」ってことですよね。

お察しのとおりです。


干潟ガーズルとして一世を風びした頑張り屋さんのかわいい女の子。

東京にある私学の医学部の受験に出発する前日にやってきて、
当時やった実験のプレパラートをいくつか作って持っていきたいとの
ことでした。

聞けば、面接で高校時代にやったことをアピールする小道具として
使いたいとのこと。

すでに、縦90センチメートルほどもある研究内容をまとめたポスターは
準備しており、それを面接の際に広げて示すという作戦は聞いて
いたのですが、それだけでなく、実際に自分たちがひとつひとつ作った
プレパラートのイミテーションを面接官に手に取って見せてアピール
したいといういう決意でした。

いまどきは、医学部でも面接があるんですね。

多くの受験生は、その面接で、おそらく、生徒会の役員をやったとか、
陸上部で活躍したとか、ボランティアで募金活動をしたとか、
あれこれアピールすることでしょう。


この子の場合、次のような展開が考えられます。
これは、あくまでも私の想像です。まだ本人から聞いていませんので。


「高校時代にどんなことをしましたか?」

「潮間帯のカニの浸透圧調節作用をバージャー法で調べました。」

「はあ?」

「カニをいろいろな濃度の海水に漬け、体液の浸透圧がどのように
変化するかを調べました。その結果、潮間帯にすむスナガニ類は
浸透圧調整能力があったのですが、海にすむヒライソガニは、
その能力がないことがわかりました。」

「ほほう、それはどういうことを意味してるのかね?」

「カニといえば海の生物ですが、チゴガニなどの一部のスナガニ類は
汽水域にもすんでいます。汽水域では一日に2回も塩分濃度が
急激に変わりますから、そこですむためにはそれに耐えられるか
どうかが問題です。わたしたちは3人の共同研究でその能力がスナガニ類に
あることをつきとめました。海にだけすむヒライソガニにはそれが
なかったのです。」

「ほほう、そのバージャー法っていうのは?」

「ガラスの細い管に、カニの体液と濃度のわかった食塩水とを交互に入れ、
一定時間後にその液の増減を顕微鏡で調べます。」

「へっ?」

「ガラス管の中で、水蒸気圧の関係で、、、、」

(以下省略)

てなわけで、おそらくこの子は面接の時間、まさに自分の土俵で
相撲をとったのではないかとおもいます。


お母さん、合格の発表の直後においでになりました。
うれしそうでした。
面接の様子はあまりご存じなかったので、本人から聞き出そうと
おもいます。

国立の結果がわかり次第話しに来ると思いますので、楽しみです。


ともあれ、干潟ガールズとして、干潮の時刻に合わせて朝の5時に集まって
カニの採集に出かけ、ここで処理してそのまま着替えて登校し、
下校の途中に寄って夜中までかけて測定して、、、、。

レポートも、書けば書くほど文章がわかりやすくなっていきました。
エクセルも、最後は達人の域に達していましたね。

クラブ活動(弦楽部、箏曲部、ダンス部)でもそれぞれ活躍し、学校行事も
定期考査もきちんとこなしながら、すべてに手を抜きませんでした。


いやー、3人ともよくやったとおもいます。
こんな子らは、どこの大学でも欲しいですよね。


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ホットな話題 韓国の高校生事情

韓国の高校生の事情は伝聞としてあれこれ知ってはいたのですが、
今日、まさに韓国の高校を卒業してほやほや2年目のお嬢さんと話す
機会がありましたので、忘れないうちに書いておきたいとおもいます。


夕方、ドアをノックする音。
干潟ガールズの一人がやってきました。
大阪大学医学部1年生です。

大阪からの帰りで、家に帰り着く前にここに立ち寄ったとのこと。

お友だちの女子学生を一人連れてきました。
韓国からの留学生だそうです。


欧米の高校生の状況については、ハンガリーで3校、イタリアで2校、
そしてアメリカのシカゴで3校の、いずれも公立高校を訪ね取材したことが
ありますので、だいたい様子はわかっているつもりです。
また、ケニアでは、国内の10校以上を回り、時に女子寮にも入らせてもらい、
さらには先生方や教育委員会の方とじっくり話す機会があったので、
これもよく分かっているつもりです。
(いずれも10年以上前の話ですが。)

ところが、アジアの高校については実はわたしはまったく知りません。
そもそもアジアに旅行にさえ行ったことがありません。

韓国に行ったことのある日本人から伝え聞いたことはありますが、
その方が韓国の高校の教育関係者でもなく、子どもを韓国の高校に
やったわけでもないので、いまいち詳細がわかりません。
お隣の国の教育事情がまったくわからないわけで、歯がゆい思いを
もっていたのです。


今日、韓国の高校を卒業して間もないお嬢さんが来て、しかも流ちょうな
日本語を話してくれますので、チャンスです。
短い時間でしたが、あれこれ聞いてみました。


わたしの質問と彼女の回答は次のとおりです。(もちろん要約です。)


1 韓国の受験生は猛烈な受験勉強をしていると聞くが、、、。

 そのとおり。
 学校には夜の12時までいて勉強する。その後、塾に行って夜の2時ごろまで
また勉強する。帰宅して寝て、朝は普通に学校に行く。
 4当5落と言っている。
(注釈:4時間の睡眠なら合格するが、5時間睡眠をとったら不合格という意味。)


2 その勉強は、ほとんど覚えることだと聞いているが、、、。

 そのとおり。
 先生が言ったことをひたすらノートに書いて覚えることが受験勉強。
 ある調査結果がある。韓国の最難関のソウル大学の学生の、
上位30%は、物事を批判的に考える力が極めて劣っているという。


3 それだけ勉強する理由は、サムスンやヒュンダイなどの財閥企業に
入りたいからか?

 経済学部などに行く学生はたしかにそこを目指す。ただ、医学部の学生
などはそうとは限らない。

なお、このお嬢さんは、韓国ではそのような高校には行かず、いわばインター
ナショナルスクールのような高校に通っていたとのことです。


その後、このお嬢さんがなぜ日本を留学先に選んだかとか、日本で過ごした
感想など聞きました。

もっと時間があればあれこれ聞き出せたのですが残念でした。


日本に来てわずか1年間日本語の勉強をしただけで、ほとんど日本人と
変わらない発音やイントネーションは、すごいです。

東大、京大はこのプログラムに含まれていませんので、諸外国からこの
プログラムで来た学生の中で、何度も試験をくぐって阪大の医学部に入った
わけですから、トップクラスのすごいお嬢さんであることは確かです。

学力はともかく、突然連れてこられた部屋で、何者かもよくわからない
おっさんにあれこれ訪ねられてきちんと対応できる力は、ただものでは
ないなあ、というのがわたしの実感。

聞きたいことは山ほどあるので、次回広島に来るときにはまた来てねと
お願いしておきました。

それにしても、干潟ガールズ、いい友達をつくっているなあと感心
したのでした。


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