カイエビ類の分布速報

中学生がお母さんといっしょに調べた内容を、マップにして
おきました。

ただし、ちゃんと聞いていないので、落ちがあるはずです。
それについては、今後彼女がまとめるものが正しいはずですので
修正したいとおもいます。


また、今日、急遽、廿日市市、佐伯町、大野町をいっきにスクーターで
回り、目に付いたものも記入しておきました。

佐伯町の友和、津田では、カブトエビも、ホウネンエビも、カイエビも
まったく見られませんでした。

よく見ると、山からの水を田に引いている場合がほとんどで、水温が低く、
発生条件がそろっていないようにおもいました。


ぶんぷず


姫がヒメカイエビ、玉がタマカイエビ、刺がトゲカイエビ、そして貝が
カイエビです。

また、甲はカブトエビを示しています。

予想以上にカブトエビが見られず、意外でした。


ホウネンエビはけっこうあちこちに見られたということですので、
図には入れていません。

だんだんと彼女らの活躍で、県内の分布がわかってき始めました。



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女子中学生とお母さんの田んぼ探検

女子中学生2人が、ミジンコ類を対象に科学研究をしています。

詳細はいずれまたお伝えすることになるとおもいますが、速報を
今日は載せておきます。


中2のIさんは、お母さんとともに、この日曜日に、県内外のあちこちの
田んぼに車で出かけ、ミジンコ類の調査をしました。

東は東広島市、本郷町、三原市、福山市まで進み、南は黒瀬町、
北はなんと北広島町からさらに北上して島根県の邑南町まで一気に
調査したのです。


それぞれの地点で数十枚の田を観察したとのこと。
そのバイタリティーに敬服します。


昨夜、そのデータと採集したミジンコ類を持ってきました。


その結果、

1 東広島市と福山市のカイエビは、トゲカイエビであった。

2 黒瀬町のカイエビは、トゲカイエビではなくいわゆるカイエビであった。
 
3 三原市では、変わったカイエビが見つかった。

4 各地でホウネンエビはけっこう見つかったが、カブトエビは
 観察した田ではまったく見られなかった。

5 中国山地の田は、水が透明で水温が低く、ミジンコ類も
 ホウネンエビ、カブトエビ、カイエビ類はまったく見つからなかった。


お二人から聞いたところによると、ざっとこんな感じです。


そこで早速三原市で採れた変わったカイエビを双眼実体顕微鏡で
観察すると、これまでに見たこともないカイエビであり、おそらく
タマカイエビであろうということになりました。

体全体が球状であり、顔を殻から常に出している点で、ほぼ間違いないと
おもわれます。


これが生きたタマカイエビの写真です。

実際には高速で回転していますので、普通に撮ったらぶれぶれでしょうが、
ストロボで写し止めましたので、遊泳脚を出して必死に?泳いでる様子が
うまく撮れました。


sizetrimretouchDSC_9333.jpg



広島県の分布状況が私にはわかりませんので、なんとも言えませんが、
ひょっとしたら県内初記録かもしれません。


カイエビ類の分布がこうして次第に明らかになってきました。

ひじょうに興味深いことです。


ともあれ、お二人にはお疲れ様でした。


もう一人の研究者もちゃんと結果を出しており、やはりお母さんと出かけ、
アオムキミジンコを近所で見つけていたのでした。

二人とも、期待できますねえ。





カニの定位の研究 眼柄の動きがおもしろい

昨日の記事の続きです。

先日、中学生3人組が、

「イワガニ類は水槽に入れると、壁に背を向けるように位置取りしようとする。」

ということを明らかにしました。


昨日、ハクセンシオマネキ、チゴガニ、コメツキガにのいわゆるスナガニ類を
材料にして実験したところ、イワガニ類と真逆な結果が出ました。

つまり、壁に顔を向けるように位置取りするのです。


その実験の後、こんどは、斜面でどういう動きをするのか調べようということに
なりました。


高校の生物の教科書や副読本に、カエルを板の上に置き、傾けたらいったい
どうなるかっていう実験がありますよね。


カエルの場合は、前肢を伸ばしたり縮めたりすることで、頭とお尻を結んだ線を
できるだけ一定に保とうとするのです。

つまり、前の方向を下に傾けると前肢を伸ばして突っ張り、上に傾けると前肢を
曲げて頭を低くするのです。


じゃあ、カニたちはどうするんだろうというのが彼女らの疑問です。


その結果、微妙に脚を使って体の位置を立て直そうとしますが、
その動きはさほど大きくないことがわかりました。

そして、それよりもびっくりしたのは、なんと眼柄を常にできるだけ垂直に
立てたままにしようとするのです。

つまり、カニの正面の側を下に傾けると眼柄を後ろに寝かせようとし、上に向けると
眼柄を前に倒そうとするのです。

その結果、眼ペイは常にほぼ垂直に立ったままなのです。


写真も撮れましたので示しておきましょう。



まず水平の状態です。


drawsizeretouchDSC_9209.jpg



次に、床面を前に傾けたときの姿勢です。

眼柄は立っていますね。


drawsizeretouchDSC_9213.jpg



次は、床面を後ろに倒したときの状態です。

これもやはり眼柄はほぼ直立しています。


drawsizeretouchDSC_9205_20180617171344fc4.jpg


上の3枚はハクセンシオマネキで実験したときの写真ですが、
同様に実験を、コメツキガに、チゴガニでもやって、同じような結果を
得ました。


今後も他のスナガニ類に発展させていこうということになっています。


ちなみに、今回のこの眼柄の運動についてはこれまで、本や論文などで
見たことも聞いたこともないので、今後、本気で文献探しもしないと
いけません。

もし先行研究があればそれに従いますが、とりあえず、今のところは
「スナガニ類の眼柄定位」と仮に名称を付けておきたいとおもいます。


写真ではあまりインパクトはありませんが、実験にかかわった中学生は、
床の板を傾けたり戻したりしながら、「すごい、すごい。」ってけっこう
盛り上がっていました。


わたしも、実はけっこう驚いていたのでした。







カニの定位の研究 その後

6月10日の記事の続きです。

定位の研究というのがわかりにくいのですが、簡単にいえば、
カニたちが、置かれた状況に応じてどんな姿勢を取るのか、そしてその
わけはなぜか?ということを調べようという研究です。

これまで、イワガニ類が壁を背中に置くように行動することが
わかってきました。

今日は、スナガニ類を調べようということで、ハクセンシオマネキ、
チゴガニ、コメツキガニを準備して、中学生たちが来るのを待って
いました。

3人のチームなのですが、偶然にも2人が欠席。
結局一人でやらざるを得なくなったRFさんががんばりました。


結論から言えば、スナガニ類は、壁を背中に置くということはほぼ
全くありませんでした。


これは、チゴガニのようすです。


sizeretouchIMG_5667.jpg


これは、ハクセンシオマネキの様子です。


sizeretouchIMG_5674.jpg


かくして、スナガニ類とイワガニ類では、定位の様子が異なることが
わかりました。


きっと、生息域の環境との関係が反映されていると考えています。


そして、今日の別の実験で、さらにおもしろいことがわかりました。

これまでカニ類の啓発書などでは見たこともないことが明らかになりました。

明日の記事をお楽しみに。




アメンボの走光性

中学2年生の女子2人組が、アメンボの光に対する行動の研究をしています。

アメンボが飛べることはご存じの方が多いと思いますが、上空から
水たまりや池を見つけると、そこに下り立ちます。

それは、水たまりや池の表面が鏡のようになり、空の光を反射して
周囲の地面や緑地よりも明るく見えるからそこに下り立つと言われて
います。

つまり、アメンボは強い正の走光性があるということになります。


これを確かめようと、二人は研究を始めました。


sizetrimretouchIMG_5648.jpg


透明水槽と卓上ライトで実験を始めたのですが、先日は、おもいきって
蛍光灯を用い、水槽も日頃よりも大きなプラたらいを用いてやることになりました。


その結果、すべてのアメンボが、ほぼ光源のほうに一直線に進みました。


その後の彼女らと私を交えての議論です。


アメンボは、左右の眼に入る光が均等になるように行動することで光の
方向に進めるという前提で考えると、

片方の眼をマスカラで黒く塗りつぶしたら、その眼に光が入らないから、
その眼に光を入れるように行動するのではないかと考え、塗りつぶした方の
逆の方向に回転するのではないだろうという仮説を立てました。

つまり、左眼を黒く塗りつぶしたら左眼に光を入れようとして右に曲がるのでは
ないかという仮説です。

その実験の動画がこれです。

少しわかりにくいのですが、確かに左眼を塗りつぶされたアメンボは、
右に回転しています。


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すこしわかりにくいのですが、左眼を塗りつぶしたアメンボは、確実に
右に回転しています。

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