FC2ブログ

こどもたちを野外に連れ出そう、その2

昨日のつづきです。

こどもたちを野外に連れ出すことは、たいへんに意義のあることなのですが、
連れ出しても指導ができないという声が、先生の間から返ってきます。


たしかに、子供たちはカニや貝の名前をすぐに聞いてきますし、
「それ、知らない」、「これも知らない」と返すと、子どもたちに馬鹿にされるのでは
なかという不安があります。


ただし、それについては、実に簡単なことで、広島の干潟では、カニについては
10種類知っていれば博士クラスです。

貝にいたっては、5種類知っていれば、上等。


これを、若い先生は、早くマスターすべきです。


その知識は、一生ものです。



先生は、子どもたちの顔をすぐに30人、40人覚えますよね。
それに比べれば、たやすいことだと思います。

種名を覚えたら、形態のちがいだけでなく、その生態、行動、などが
おもしろいほどそれぞれ違うことがわかるはずです。


そのためには、1人では覚えられませんから、観察会に参加することですね。

デジカメをもって、しつこく講師に聞くのです。


1回か2回参加すれば、子どもたちからは博士と呼ばれます。


こういった研修を、自主的に積んだ先生が、尊敬されることになるのでしょうね。


カニや貝の名前を知ってるだけではだめだという方もいらっしゃいますが、
こどもたちの言動をみると、いやいや、やはり、彼らは種名を求めます。



sizetrimretouchDSC_7437_2019060700043761f.jpg


これはハクセンシオマネキです。


種名がわかるから、生活のようすの違いがわかり、生態がわかり、行動がわかります。
そして、それぞれがおもしろいことに気づきます。


たとえば、ハクセンシオマネキは、潮を招くのではなくて、実はメスを招いているってこと
など。


ぜひ、観察会においでください。



  

 
スポンサーサイト



空を飛ぶ種 ニワウルシ

植物の繁殖戦略には、目を見張るものがあります。

子孫を広範囲に残すために、種をできるだけ飛ばすという作戦も
そのひとつです。

空を飛ぶ種で最も有名なのは、インドネシアに自生するアルソミトラでしょう。

この種の紹介についてはまた別の機会に譲るとして、今日は、つい先日ある裏山から
採ってきたニワウルシのご紹介です。


まず写真で示しておきましょう。

下の写真のニワウルシはかなり高木になっており、手が届きませんでした。


sizeretouchPA130012.jpg


そこで、知人に高枝ばさみをお借りして、ふたたび出向いて、すこしばかり
種を頂戴してきました。


下の写真が、ニワウルシの種です。


sizeretouchDSC_2483.jpg


翼がついていて、しかもねじれが入っています。

これを飛ばすと、小学生たちは、

「わーーー、きれい!」

と感動してくれます。


ビルの4階の廊下から 「いくよーー。」 と言って飛ばし、下で待ち構える
小学生たちのワーワー、キャーキャーといった様子を見ていると、ほんとうに
幸せな気分になります。


sizeretouchDSC_2486.jpg


これは、一つの種を拡大したところです。

中央に丸い種があり、その種に対して翼の比率は大きさは、けっこうなものです。

しかもねじれの形が絶妙ですね。


このねじれた翼のおかげで、くるくると回転しながら落ちていきますが、
風が強いと、落ちるどころが、どんどん舞い上がっていくことすらあります。


こうして、種をできるだけ遠くに飛ばし、子孫を広範囲にばらまく戦術ですね。


くるくる回る様子は、大人でも飽きません。


近所の公園や丘陵地で探しだし、種を取って飛ばしてみてください。

童心に帰りますよ。

 

  


カニ釣りが雨天中止

戸坂公民館で開催された自然観察講座「カニ釣り、、、」が
あいにく雨天で中止となりました。

やむなく、室内での雨プログラムに変更となりました。


まず、広島市内の川で見られるカニを紹介し、その後、前日に私が
釣っておいたクロベンケイガニを実習室の水槽に放ち、模擬実習。

カニたちは興奮してなかなかエサをはさんでくれません。


sizeretouchDSC02177.jpg


sizeretouchDSC02175.jpg


sizeretouchDSC02162.jpg


ただ、しばらくしたら落ち着きを取り戻し、なんとか釣ることができました。


もちろん、釣ることが目的ではなく、地元にこんな生き物がたくさん
生活していることや、その意義を考えてもらおうというのが趣旨です。



参加者は少なくおまけに雨天のためさらにキャンセルも相次ぎ、
人数的にはさみしい講座となりましたが、その分、アットホームな雰囲気となり、
参加者のみなさんとかけ合いしながらの楽しく充実した 2時間でした。




こじんまりと干潟観察会

9月9日に予定していた市民向け干潟観察会が雨天のために室内研修会に
変更になりました。

それはそれで盛り上がりましたが、現地で絶滅危惧種などを見ていただく
機会が失われたのは残念でした。


ただ、翌日から天気がやや回復してきたため、私のところにやってきた
子どもたちを近場ではありますが、河川敷の小規模な干潟に連れ出しました。

とはいえ、晴天はほとんどなく、曇り空または小雨の状況。
全員の傘をまとめて私がまとめて持っての観察会となりました。




sizeretouchIMG_20180912_173829.jpg


狩猟本能とでも申しましょうかねえ。

これを探しなさいとか採りなさいとかはまったく指示していないのですが、
この行動はいったい何なのでしょうか。

一心不乱にカニを探しています。



sizeretouchP9130012_201809140009008c3.jpg


「そんなところにはいないよ。」って言っても探しまくっています。


ここは、絶対にハクセンシオマネキの巣穴だよって教えると、
はっと我に返って掘り出します。

案の定、30センチメートルほど掘って、ようやくみつけました。



sizeretouchIMG_20180911_175244.jpg


おおお、でっかい。

てな感じですね。


この観察会の間、彼らは汗だくになって砂や泥を掘り、石をのけ、
カニを求めます。

男の子はひたすら掘り続け、女の子は「誰かこの石のけてーーー」と
協力を求め、ともに、カニをゲットしようとします。


別に食料にするわけでもなく、販売するわけでもなく、ただたんに
捕まえたいのです。


そこらで見かけるカニは決して美しいわけでもなく、動きが優雅なわけでもなく、
ただたんに、目の前にいるだけです。


女子と男子との動機が異なるかと言えば、低学年ではほとんど変わりません。

とにかく捕まえたい。できることなら持って帰りたい。
先生、飼い方教えてっていうノリですね。


まあ、それはそれとして、いいチャンスですから、あれこれカニの
雑談から、しだいにカニの生活、カニの生殖、カニの進化などに
ついて話していきます。

どこまでわかっているか知りませんが、家に帰ってあれこれ家族に
話しているようですから、多少は話を聞いているようです。


おそらく断片的な話でしょうが、今日聞いたことを家族に自分の言葉で
ちゃんと説明しようとしているようで、見た聞いたというレベルを超えて
難しいことを語ろうとしているようで、うれしくおもいます。



少々服や靴が汚れたり、滑って転んだりしましたが、そんなことをさしおいても
自分の言葉であれこれ家族や学級の友達にあれこれ語れる材料をもち帰った
ことは、大きな成果だとおもいます。


彼らは、「カニを捕まえた。」とはいいません。

「ハクセンシオマネキを捕まえた。」とか

「カクベンケイガニは逃げ足が速くて捕まえられなかった。」とか

「チゴガニは、9月なのにまだはさみ脚を振っていた。」とか、

そこから、友達や先生と話が深まることでしょう。


実際に子どもたちを自然の中に連れ出して、ともに感じ、考えることが
けっこう大切なことだなあと、いまさらながら感じた今日この頃です。


プロフィール

スクーティスト

Author:スクーティスト
ブログ「スクーターで撮り歩き」にようこそ。
「ラボ・オルカ」、「スタジオ・オルカ フォトギャラリー」、
「広島干潟生物研究会」にもどうぞお越しください。

ようこそ SCOOTIST です
ようこそ、SCOOTIST です。

時々、ビッグスクーターにまたがって、中・四国の自然にひたりに出かけます。
小さな生き物たちの息吹が伝わったら幸いです。
日常のできごとも気ままに書いていきます。

カレンダー
03 | 2020/04 | 05
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
これまでの閲覧者数
検索フォーム
ご意見・ご感想を
中・四国の自然や生き物情報、ドライブ情報もおまちしています。 ここにお書きになった内容は公開されません。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR