ねんまつはまつのおはなしで

いよいよ大晦日。
今年も一年が終わりました。

こうして区切りをつけるのは、人間の知恵ですね。
何かしら、今度こそはとか、来年こそはとか、思いますよね。

先日、とある公園を歩いていると、大きなマツカサ(写真の左側)が足元に
転がっているのに気づきました。
時々通る道なのに、いままで気づきませんでした。
琉球松と赤松すぐとなりに生えているアカマツのマツカサ(写真の右側)にくらべて、なんとも巨大です。倍以上です。

琉球松見上げると、たしかに枝に付いたマツカサはどれも巨大です。
しかも、葉が長い長い。
琉球松です。

落ちていたマツカサをひとつふたつちょうだいして、持ち帰ろうとすると、イタイッー。

鱗片のトゲマツカサの苞鱗にトゲがあるのです。
写真をごらんください。
短いのですが、けっこう鋭いトゲです。
気をつけなくては。

 
南の国の生き物は、なんでどれも巨大なんだろうと不思議に思いながら、
けっこうきれいなまつかさだったもので、うれしそうに持って帰りました。

先日話題にした肥松のコースターの上に置いたらどうかとか
湿度計をつくろうかとかいろいろ考えながら写真を撮っていると、
あることを思い出しました。

フィボナッチの数列です。

いまから800年ほど前に、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが
言い出した数列です。

0  1  1  2  3  5  8  13  21  34  55 ......と続く数列です。

この数列は、どの数字をとっても、その前の二つの数の和になっています。
(この数列は、建築や絵画、彫刻などを勉強なさっている方ならぜひチェックして
みてください。「黄金比」のひみつが隠されていますから。)

実は、植物には、このフィボナッチの数列に現れる数字に関係していることがけっこうあるんです。

セイタカアワダチソウでは、茎から出る葉の位置は、根元から上の方に向かって
みていくと、らせん状になっています。
この葉を下から順に数えていくと、13枚目の葉で、1枚目の葉とほぼ同じ
位置にもどります。
その時、葉の列は、茎の回りを5回転しています。
つまり、13枚の葉が茎の回りを5回転してこれでワンセットで、
真上から見ると、このワンセットで地面をきれいに覆います。

葉が大きいものでは、もっと回転数が少なく、
たとえば、ホウノキでは、3枚の葉が1回転でワンセットです。

これは、植物が、太陽の光を、できるだけ効率的に葉に受けるように進化した結果だと
言われています。


マツカサやパイナップルにもこの3、5、8、13といった数字が現れます。
持ち帰った琉球松で調べてみると、
フィボナッチ苞鱗を右回りの列でみると、8列ありました。
フィボナッチ2同じマツカサをこんどは左回りの列で見ると、13列ありました。

別のマツカサ(アカマツ)では、右回りに5列、左回りに8列となっています。




それがどうしたという声が聞こえてきそうですね。

じつは、植物の花、がく、実にもこの数値、つまり3,5,8,13といった数値がよく現れます。

花やがくは、葉が変化してできたものです。実も、花の一部からできたものですね。

ですから、「もっと光を」と葉が太陽に対してできるだけ効率的に並ぶように進化し、
その並びがそのまま花やがく、そして実に残っているわけですね。

植物たちの不思議な法則性を、数字でみることができるのです。

さあ、さあ、元旦になったら、さっそく近くの門松で観察してみましょう。

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