ろうそくのまわりを回るハマダンゴムシ

しつこく、ハマダンゴムシのおはなしです。

学生のころ、浜辺でキャンプしたことがあります。
日が暮れたとき、砂浜の地面にろうそくを置き、火を付けました。

しばらくしてその周辺を見た時、あ然としました。
虫がきらいで気の弱い方なら、「ぎゃー」と悲鳴を上げたことでしょう。

周辺の砂の中からハマダンゴムシがつぎつぎとはい出して、
ろうそくの回りをぐるぐる回り出したのです。
一匹や二匹ではありません。
何十匹が、ものも言わず(あたりまえですが)ひたすら回るのです。

中には光に近づきすぎてあわててまた遠ざかるものもいますし、
途中で止まって考え込む?のもいます。
が、おおむね一定の半径を保ったままぐるぐる回るのです。

たまげました。
と同時に感動でしたね。
ず-っと飽きもせず、見入っていたのを覚えています。

蛾が、光に集まるのは、皆さんよくご存じでしょう。
飛んで火に入る夏の虫といいますね。
光に集まる蛾をよく注意してみると、光に対して真っ正面に
向かっていくのではなく、光源と一定の角度をもって旋回し、
しだいに光源に近づいていきます。

おそらくハマダンゴムシも蛾と同様、光に対して一定の角度を
保とうとしているため、結果的に旋回するようになるのでしょう。

いつか、このようすを動画でアップできたらなあと思います。
そのためには、ハマダンゴムシがたくさんいる場所を探し当てる
必要がありますが。


もう20年以上前の話ですが、近所の高校生にこの話をしたら
食いついてきました。

さっそく彼はこのハマダンゴムシを持ち帰り、実験開始です。
豆電球を地面のすぐ上につるし、記録用紙の上を這わせました。

歩いた跡を記録するのは、昔ながらの方法をとりました。
つまり、紙にススを塗って、その上を歩かせたのです。
当時家庭用ビデオはあるにはあったのですが、庶民には手に入りにくい
ものでした。

ススを塗る方法は簡単です。
アルコールランプを用い、アルコールのかわりに灯油を入れて
点火すればススが出ます。
これを紙に受けるのです。

黒いススの上に、這った足跡が白く残ります。

この軌跡を記録した紙は、ニスのプ-ルをくぐらせて乾燥させたら
永久に残すことができます。
今ならニスのスプレーでしょうか。

こうした方法で、光源の強さ、高さ、色などを変えて実験したら
いろいろおもしろいことがわかりました。

彼は研究をまとめ、大きな賞をもらい、難関の国立大学に推薦で入り、
いまは研究対象は違いますが、生物学者です。

まじめで几帳面な子は、ひとたび意欲をもって取り組み、ちょいと
助言してやれば、どんどん発展していくという典型です。

2センチメ-トル足らずのちっぽけな虫の行動が、人を動かすのですね。


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