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夜の海辺のいきものたち

一昨日の夜中、アカテガニの産卵を見るため、とある海岸へ出かけた際、
先日作ったストロボ補助具をデビューさせました。


真っ暗闇の海岸で、まずカステラの箱のような補助具を取り出して、
ファインダーのすき間に差し込みます。
前と後ろの形が違うので、手探りであっという間に装着完了です。

ちょっと大きいので、不細工ですが、別に人に見せるわけでもないので
あまり気になりません。

1ミリメートルという薄いアクリル板でできていますから、見た目の
大きさのわりには、軽快です。

カメラを両手でもち、単1電池4本で光るけっこう明るい懐中電灯(348円)の
持ち手の部分を左手の薬指と小指にはさんでぶら下げて前を照らします。

と、突然浜を走るヒトハリザトウムシの登場です。

予想外にけっこう速く走り回っています。

脚は長いのですが、からだはわずか5、6ミリメートルですので、
追いかけながらピントを合わすのがなかなか難しいです。

手持ちの懐中電灯をやめて、ヘッドランプにすれば良かったと悔やまれます。

ともあれ、彼が疲れて歩みを止めるのを待ちます。

ピントはマニュアルにして、身体を前後することで合わせます。

からだをアップにすると脚が画面からはみ出ますが、やむを得ませんね。
脚先まで全部を画面に入れたら、身体が豆粒ほどになり、もようなど
まったくわからなくなりますから。

誰もいない真っ暗闇の海岸に、ストロボの光がバシャッと広がります。

ファインダーを覗いていても、網膜に残像が残るほど強烈です。

モニターに、いま撮ったカットを出して見てみると、なかなかいい案配です。

ヒトハリザトウムシ


帰ってパソコンにとりこみ、画面で見ると、ストロボ撮影独特の見にくい強烈な影は
なく、ソフトな陰影となっています。
それにバックまでよく光がまわっています。

普通ストロボで花や蝶などを接写すると、昼間でも、バックが真っ黒になり、
夜に撮ったようになるのです。


もうひとつの心配は、懐中電灯の光が強かったため、写り込まなければいいがと
いうこと。
外付けのストロボにくらべて半分以下の光量の内蔵ストロボですが、
さすがに懐中電灯より明るかったようで、うまくかき消してくれています。


さて、ヒトハリザトウムシのお話ですが、ここから少し教科書的になります。

ザトウムシというのは、盲人が杖を手がかりに歩くようすから来ていると
おもわれます。

英語では足長おじさんとか、草刈り農夫といいます。いずれも長い脚が
特徴的だからでしょうね。

日本には81種が知られています。
(鶴崎展巨(2003)ザトウムシ目、日本産生物種数調査 から)

その中には、脚の短いものや色のきれいなものなど実に多様で
飽きません。一時わたしも集めていました。

背中に目がちょこんと載っているのも特徴ですね。

このヒトハリザトウムシは、唯一、海岸の岩の割れ目などに棲息する
種類です。しかもふつう何百個体が集団をつくっていますから、
一般の方がごらんになると、ぎゃーと悲鳴が上がります。

まあ、一般の方がそんな自然度の高い岩場の割れ目をまじまじと
見るなんて子とはまずありませんから、安心ですが。

今回、夜になると、岩場からかなり距離のある砂浜まで出てくることが
あるということがわかったのは収穫です。

背中に一本トゲが生えているのが名前の由来ですが、あいにくこの写真では
ほとんどわかりません。いずれ分かる写真を公開します。

ヒトハリザトウムシの体の拡大


いずれにしても、今回、真っ暗闇の中で懐中電灯をたよりに、体長数ミリの
個体を写し止めるというわたしにとっては、困難な課題に挑戦したわけですが、
自作ストロボ補助具のおかげで、なんとか満足できる写真が得られました。

その反面、本命のアカテガニの産卵のようすのカットはいまいちで、
不満が残っています。


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