中央教育審議会答申

つい先日、お正月を迎えたような気がしていたのに、あっという間に
センター試験が終わり、そして1月が終わりました。

年をとってくると、加速度的に時間が進むような気がして、おそろしい
ものですね。

さて、センター試験で思い出したのが、昨年暮れに出された中教審答申。

忘れもしない、12月21日の広島干潟生物研究発表会の翌日でした。


答申のタイトルとサブタイトルは、

「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、
大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」

~ すべての若者が夢や目標を芽吹かせ、未来に花開かせるために ~

です。

その中に書かれている「大学入学者選抜実施要項の見直し」が
わたしにとっては大きな目玉です。

詳細はネットで答申の本文をご覧いただけますのでここでは省略しますが、
誤解を恐れず大ざっぱに言えば、これまでの一発勝負でしかも
記憶力を過大に評価するような入試を改め、多様な観点で学生を選抜せよ、
というもの。

おお、ついにわたしが以前からずーっと、いえ、時々ですが、言っていた
ことが実現の方向に動き出したぞーーー。


今の小6の子どもたちが大学を受験する2020年度から、
現行の「大学入試センター試験」は、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」に
代わります。

ちょうど東京オリンピックの年ですね。


これに伴って、当然のことながら、学校での教育内容も変わってきます。

高校の現場で、覚えさせたことを定期試験ではき出させるということを
繰り返してきた先生方、大丈夫でしょうか。

いわゆる受験校に長く勤務しておられる先生方にとってはかなりきびしい
かもしれません。


初等教育の現場で、黒板に書いては一斉に写させることを繰り返してきた先生方、
いかがでしょう。

古い話で恐縮ですが、2000年に「総合的な学習の時間」が導入される際、その直前に
ある著名な教育学者の方から意見を求められ、長々と文章で回答したことを
思い出しました。

わたしのその回答の主旨は、「総論は大賛成だが、時期尚早。趣旨に沿って
指導しきる先生とそうでない先生との間で大きな隔たりが出るであろう。」
というものでした。

その後そのとおりになり、その他の理由もあり、結局大幅に時間数が
削減されました。
ちなみに、近年その順位を落としているとはいえ学力世界一クラスの
フィンランドでは、小学校の授業の半分以上がこの「総合的な学習の時間」です。
(注:フィンランドが学力が下がっているわけではなく、聞くところによるとこの
世界共通テストの対策をしはじめた国が出ているのです。)

ただ、今回はちがいます。

だれも意見を求めてきませんので、勝手に書いていますが、
すでに小学校では、時間数が減ったといえ、総合的な学習の時間は
定着しており、元来まじめで教育研究に熱心な風土がありますので、
もう時期尚早とはいえません。

また、韓国ほどではないとはいえ、昨今の受験塾に通う子どもたちの
病的繁忙状況を見ると、一刻も早く本来の教育を取り戻さねばと
おもいます。


今後(もうすでに始まっていると信じたいのですが)、おそらく小学校では、
子どもたちに課題を見つけさせ、解決の方法を考えさせ、実際にそれに
取り組ませて最後に論文やポスターにまとめさせるという授業が
大幅に入ってくると思われます。

これは理科に限ったことではありません。

中・高校では対応が遅れるでしょうねえ。
専門性が時として柔軟性を駆逐しまうことがあります。
先生方の意識改革次第でしょうね。

もっとも意識改革が遅れるのが保護者でしょうね。

みんなが行く学習塾に行かせておけば一安心という意識のお母さん、
どうぞ、答申をお読みください。

特に、小学校低学年のお子さんならまだ時間がありますが、小6、小5
あたりのお子さんは、そんな教育をまともに受けないまま新テストに突入ですから、
ちょいと探究の過程の素養を身につけた子とそうでない子では大きな違いが
出るはず。

「仮説検証ってなあに?」

「帰納法、演繹法ってどうちがうの?」

「概数で求めよって、何なのよ?」

ってなことになるでしょうね。


ここまで書いて、おやおや、そういえば、先日の干潟生物研究会の研究発表会
そのものが、あるべき姿ではないか、と気づきました。


あの発表会の資料、今後いろいろ取りざたされるかも、なんてひとり
ほくそえんでいます。



にほんブログ村 シニア日記ブログ 男性シニアへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村へ
にほんブログ村 教育ブログ 理科教育へ
にほんブログ村へ


※関心をおもちになったら下の「拍手」を
ポチッとおねがいします。励みになります。

スポンサーサイト

| NEXT≫

プロフィール

スクーティスト

Author:スクーティスト
ブログ「スクーターで撮り歩き」にようこそ。
「ラボ・オルカ」、「スタジオ・オルカ フォトギャラリー」、
「広島干潟生物研究会」にもどうぞお越しください。

ようこそ SCOOTIST です
ようこそ、SCOOTIST です。

時々、ビッグスクーターにまたがって、中・四国の自然にひたりに出かけます。
小さな生き物たちの息吹が伝わったら幸いです。
日常のできごとも気ままに書いていきます。

カレンダー
12 | 2015/01 | 02
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
これまでの閲覧者数
検索フォーム
ご意見・ご感想を
中・四国の自然や生き物情報、ドライブ情報もおまちしています。 ここにお書きになった内容は公開されません。

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR