自然界のエアレーション

魚を水槽で飼うのに、小さなエアポンプの先にチューブとエアストーンをつけて
あぶくを出すようになさっている方がおられるとおもいます。

わたしも、メダカの卵をこの装置でふ化させています。

水中に酸素を供給するとともに、水を動かして腐敗を防ぐという
意味があります。

少し凝ると、水を砂粒やウールの間を通し、その表面に付着している
バクテリアによって水中の有機物を分解させるという浄化方法もあります。


こういったエアレーションシステムの巨大な装置を目の当たりにしました。


干潟観察では、いつもは干潮の干底の時刻には終了するというくせが
ついていますから、満潮の時に干潟に出かけることはありませんでした。

今日、岸辺にすむ夜行性の生きものの観察のため、潮の時刻をまったく
無視して出かけると、たまたまほぼ満潮の時刻でした。

歩いていると、ぶくぶくと大きな音が水際から聞こえてきます。

夜中ですから、不気味な気配です。

魚の群れでも近づいているのかなあ、と水際を照らしてみると、辺り一面に
あぶくがわいているではありませんか。

sizeretouchR0016725.jpg

sizeretouchR0016723.jpg

これは、カニやアナジャコや貝などが作った巣穴に水が入り込み、中の空気が
押し出された結果、ちょうどポンプであぶくを出しているのと同じ作用をしている
わけです。

おまけに砂の表面にはたくさんのバクテリアが繁殖していますから、
凝った浄化装置と同じ役割です。

干潟に穴を掘るちっぽけな生きものたちのおかげで、図らずも毎日2回ずつ、
水が浄化されていのですね。

実に巨大なエアレーションであり、これを人工で行うとすると、たいへんな
設備や装置、それにそれを運転し、維持するための莫大な経費が
必要になります。

それが、ちっぽけな生きものたちによって、無料でまかなわれているのです。

これらの生きものたちと、それらが担ってくれている自然の巨大な
エコ浄化装置を、わたしたち人間は、これまでどんどん壊してきました。

反省しないといけないですね。


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この記事へのコメント

ION : 2014/06/03 (火) 13:22:33

遅いコメントですみません。
こういうお話しをきくのが、とても好きです。
写真も綺麗な水で素敵ですね。
生物を学んでいくうちに、環境に目を向けるようになるというのは、大切なことですね。
子ども達にも広く知ってほしいお話しでした。

スクーティスト : 2014/06/03 (火) 21:41:52

コメントありがとうございます。

気に入っていただけて光栄です。

本を読むと、潮の干満による浄化作用とかはしょっちゅう
出てきますが、実際に、ブクブク音を出して
これほどまでに広範囲にエアレーションしている
現場にたたずんだことはありませんでした。

夜ですので、懐中電灯で照らしてそこにコンデジの
オートフォーカスとオートストロボで撮影しました。

中央の黄緑色の光は、懐中電灯です。

どうぞ、昼間の満潮直前に出かけてみて下さい。
下見をして、巣穴が多い所を選び、大潮の日がいいでしょうね。

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