ふるさとは遠きにありて思ふもの

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや うらぶれて 異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや

(一部漢字表記、かな表記に誤りがあるかも知れません。お許しください。)

ご存知、室尾犀星の「ふるさと」ですね。

私の出た高校では、「たまもひ」という朗唱集というか国語の副読本を
全員買わされました。
ハンディタイプの赤い冊子です。

その中には当時の国語科の先生がたが、ぜひ高校生に詠ませたい、覚えさせたい
歌、詩、漢詩などが載せられていました。

犀星も、中也も、紫式部も、李白も、ここでわたしたちは知り合いました。

当然、宿題で「覚えてこい」となりますから、純情な高校生だったわたしは
ひたすら、赤い表紙の「たまもひ」を通学の電車の中でそらんじたものでした。
わたしだけでなく、みんな覚えました。

ですから、同窓会で出身者が集まると、いつしか「たまもひ」の話題になり、
誰かが一声を挙げるとみんなそれに追従して、さながら宗教団体の体になり、
けれども、その詩声は若き日の心情に寄り添う詩歌だったりするのです。

たぶん本棚をじっくりと探せば出てきます。
教科書はすべて捨ててしまったのですが、「たまもひ」はいまも私の書棚に
残っています。ぼろぼろですが。


瀬戸内海を毎日見る生活に慣れ親しんで、急にふるさとの日本海を見ると、その
蒼さににびっくりします。

sizeretouchRIMG0033.jpg

この蒼い海に飛び込んで、サザエやアワビを捕っていた頃をおもうと
信じられない気がします。

時代と共に、風景も変わってきました。

sizeretouchRIMG0025.jpg


けれどもふるさとを離れ、時にふるさとに帰り来る者からしても、
いまやインターネットで自分の育った家の玄関まで見えますし、
一日かかった帰路も高速道路のおかげで数時間で行き来できるようになりました。

いまや「遠きにありて思ふもの」ではなく、「近くにありて思ふもの」に
なってきました。

何をおもうか。

開発と自然保護のバランスでしょうね。


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この記事へのコメント

: 2014/08/19 (火) 23:27:42

先生には、この海がふるさとなのですね。
蒼く、深く、すいこまれそうです。

私にとってはやはり瀬戸内の海です。
子どもから大人に育っていく10年間、毎日眺めて通学しました。

島がない海、水平線のみえる海、というのは
感動的でもありますが、怖ろしくもあります。
美しく、畏れ多く、魅力的ですね。

ゆっくりと眺めたことさえ、ほとんどありません。
いつかしっかり時間を作って、たずねてみたいものです。

スクーティスト : 2014/08/19 (火) 23:49:28

コメントありがとうございます。

そうですね。ふるさと海って言えば、濃紺の海ですね。

蒼い海の表現として、「青ブチを打つ」って言ってました。
どんな漢字を当てるのかわかりませんが。

小学生の頃でも3メートルくらいは楽に潜ってサザエなどを取って
いましたね。

海は比重が大きいので、沈む恐れがないので、プールより
安全かもしれません。
ウミヘビもいませんし。
ただ、波があるので、よく鼻から海水が入ってパニックになりました。

それと、クラゲが圧倒的に多く、盆以降はクラゲが増えて海に入れませんでしたね。

どうぞ、水中めがねをつけて、青ブチ打った海につかってみてください。

新しい世界を味わえますよ。

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