カワウの群れ

先日、河原を歩いていると、カワウの群れに遭遇しました。

黒っぽい大きな鳥で、なおかつ多数いて、しかも時々大きな声で
鳴いています。

迫力ですね。

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ご承知のように、このカワウ、大食漢です。

そのため、漁業者からはたいそう嫌われ、各県にカワウ対策が
立てられています。

特にアユを食べるのが目の敵にされる理由のようです。


実は、カワウは、1970年代に生息環境の悪化、特に水質汚染によって激減したようで、
一時はレッドデータブックに載るほどの希少種になりました。

ところが、その後次第に増えてきて、いまや漁業被害を出すほどになったのです。

数年前からは狩猟鳥になり、捕獲しても良いことになりました。
広島県でも、毎年数百の単位で狩猟されています。

ところがこのカワウ、賢い鳥でして、発砲されたり花火で脅されたりしたら
群れを分散させ、新しい場所に移動します。

つまり、追えば逆に分布が広がるわけです。

そこで人間も知恵を働かせ、孵化したばかりの巣にドライアイスを
放り込んでヒナを殺すという戦術に出ました。

ヒナを育てるときに最もエサを捕るわけですから、ヒナがいなければ
魚はあまり捕られずにすむという発想ですね。

さらには、疑似卵を巣に入れて、いつまでたってもヒナが孵化しない
ような方法もとられています。


高校の生物学の教科書に、ヤマネコとキツネの増減の話が載っています。
増減のあまりにきれいなグラフが印象的ですから覚えておられる方は
多いでしょう。

キツネが増えると少し遅れてヤマネコが増え、そのことによってキツネが減り、
ヤマネコも少し遅れて減ります。そのためまたキツネが増え、それによって
ヤマネコが、、、。
と続きます。

また、生態系のトップが欠けるとそれを支えているすぐ下の生き物が
爆発的に増えることも知られています。


アユを食べたい人や、川釣りを楽しみたい人は、おそらく罪もないカワウのヒナが
ドライアイスで抹殺されていることをご存じないのではないでしょうか。

漁業関係者とカワウの共存に関して、生息情報や生態などの情報を共有し、
道を模索して欲しいものです。


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