ヒルガタワムシ

水中の微生物のほとんどは単細胞生物です。

アメーバもゾウリムシもミドりムシもそうですね。

しかし、すべてが単細胞生物とはいえず、小さくてもれっきとした
多細胞生物だってたくさんいます。


今日ご紹介するのは、ヒルガタワムシ。

尺取虫のような動きをするので、すぐに見つかります。

まずは動画をご覧ください。

頭に、繊毛の列が輪になったのが2つ付いています。
これは動画の最後のあたりで一瞬見えると思います。


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このヒルガタワムシ、実は生物学者の業界では超有名です。

まず、メスしかいないということ。
メスがメスを産み、そのメスがまたメスを産むという世界ですね。
このような無性生殖は、遺伝子がみんな同じになりがちで、
多様な環境の変化に対応するのにはあまりよくないのです。

ところが、ちゃんと何万年も、あるいはそれ以上ちゃんと生き延びて
います。
それどころか、いたるところの水溜りに広く生息しているのです。

きっと、あなたのお部屋の花瓶の水をすくって顕微鏡で観察すると、
ほぼまちがいなくこのヒルガタワムシの存在に気づくでしょう。

生殖方法が一般的には不利と考えられるにもかかわらずこんなにも
繁栄しているのには、きっとそれなりの秘密があるはずです。


さらに注目すべきは、乾燥休眠できること。
水が干上がって乾燥してしまうと、ほとんどの微生物は死んで
しまいますが、このヒルガタワムシは休眠に入りその状態で
ずっと生きたまま過ごせるのです。
そして、ふたたび何年か、何十年かあとで水につかると、なんと、
むくむくとよみがえるのです。

液体窒素に入れて凍結させても復帰するようです。

あんなにちっぽけな生き物ではありますが、ひょっとしたら生命の
謎を解く大きなしくみをもっているかもしれません。

何年後か、何十年後かには、超有名生物になっているような気がします。
「ヒルガタワムシ」という名前、覚えておいて損はないですよ。


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