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キロモナス

またまたマニアックな世界です。

今日のキロモナスは、アメーバの餌としてその道ではつとに有名。

ある塩類溶液をお皿に注ぎ、ここに生のコメ粒を一粒置きます。
そうすると、そのコメの養分がわずかずつ周囲に流れ出ます。
このお皿の水に田からとってきた水を少し加えて数日放置します。

ルーペで観察すると、コメの周りにもやもやと、あるいはきらきらと言った
ほうがいいかもしれませんが、なにやらきわめて微細な粒子が
まとわりついているのがわかります。

これがキロモナス。

長さは1ミリメートルの100分の2か3ほど。

卵形の単細胞生物で、頭に、長さのそろった鞭(むち)のような鞭毛(べんもう)を
2本もっているそうですが、小さすぎて、また動きが速すぎてまだ確認できていません。

ですから、ひょっとしたらこの動画はキロモナスでないかもしれません。


キロモナスが含まれるクリプト植物門の仲間は葉緑体をもっていて、光合成が
できますが、このキロモナスには葉緑体がありません。

どのようにして栄養を得ているのかよくわかりませんが、おそらく体の表面から
取り入れているのでしょう。
富栄養の水に多く生息しているのは、そのためなのでしょう。


今日の動画の主役は、上のように特別に培養したわけでもなく、ただたんに
田の土に水を加えて放置していただけの瓶の中にいたもの。

一滴の水の中に、何百、何千の個体が見られますから、おそらくあの
コーヒー瓶の中には億を超える個体がいるとおもわれます。


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東京のラッシュアワーのような密度で、しかも3Dで高密度。

サンプルは、カバーガラスとスライドガラスで挟んでいますので、
ガラスに付着してじっとしている個体がたくさん見えますが、
もちろん水中を双眼実態顕微鏡でみると、すべての個体が猛スピードで
泳いでいます。

何の目的で、こんなにあくせく動いているのかなあともおもいます。




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