便利さと引き換えに

某私立中学校で理科の授業をしてきました。

顕微鏡のトレーニングです。

この学校では、顕微鏡が生徒数分、つまり40台ありました。
それだけでなく、双眼実体顕微鏡も40台そろえてあって、
びっくりしました。

顕微鏡は、高校生でも、大学の教養クラス程度でも十分使えるほど
立派な物でした。

照明装置を内蔵していますので、反射鏡で外からの光を調整する
必要はありません。光量はダイヤルを回すだけです。

また、さらに驚いたことに、メカニカルステージが付いていました。

スライドグラスをネジで上下方向と左右方向にネジで動かす装置ですね。


現場で撮り損なったので、手持ちのものの写真を載せて置きます。
これです。

sizeretouchR0012134.jpg


中学生たちは、照明装置のスイッチを入れ、プレパラートを
メカニカルステージにセットし、ネジを動かすだけでスムースに
見たい物を容易に探せるのです。


ところが、今回の指導の目標は、顕微鏡の視野の虚像が
実像とどう違うかという点。

1 視野に映る虚像は、天地左右が逆になる。

2 プレパラートを動かすと反対方向に虚像は動く。

この2点を、体験を通じてしっかり理解させるのが大きな目標
だったのです。

1の、天地左右が逆になるのは、理解できるとおもいます。
しかし、2の動きについては、指でプレパラートを動かすことによって
虚像との違いが初めて理解できるのであって、メカニカルステージを
ネジで動かしたのでは、プレパラートがどちらに動いているのか
わからず、したがって、虚像が逆方向に動くことが理解できません。

結局、このメカニカルステージを取り外させ、プレパラートを指で
動かすことで理解させました。


照明にしたって、光をどの角度で取り入れるのかとか、絞りの役割とかは、
あの昔ながらの反射鏡を使うから理解できるのであって、あらかじめ光軸を
ちゃんとセットした光源装置では、これがむしろ理解を妨げるのです。


非常に便利で、能率もよいのですが、その便利さの反面、本質的な
ことがすっ飛ばされてしまうという事実を目の当たりにしたのでした。


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