サイエンスショーとトークショーの人選

第1回ジュニアサイエンスフェアで、研究発表(口頭発表と掲示発表)の次に
力を入れたのはサイエンスショーとトークショーです。

過去3回の広島干潟生物研究会の発表会では、ステージでの口頭発表や
廊下でのポスターセッションだけでは、固すぎて人があまり集まらなかった
ことから、二つのショーで花を添えることにしました。

サイエンスショーは、日本中の科学館などでやられていますが、どこでも
だいたい大人がやります。
わたしどもの会は、子どもたちを主人公にするというコンセプトですので、
少々失敗しようが、うまく振る舞えなかろうが、それはそれでヨシと言うことで、
このサイエンスショーも子どもたちに託しました。

広島干潟生物研究会のジュニアスタッフのチーフに持ちかけてみたところ、
苦もなく、同じ高校の同級生7人を連れてきてくれました。
この子らは同じ小学校の出身であり、その小学校の名をもじってTKS-7と
名付けました。

あいにく写真撮影係の大学生が当日の写真をまだ送ってきてくれていませんので、
舞台の袖からわたしが撮ったこんな写真しかありません。


sizeretouchIMG_1924.jpg


それに先だってトークショーを行いました。

これも、大学や研究機関の偉い先生方を呼べばそれなりの教訓やらためになる
話を伺うことができたのでしょうが、あくまでも聴衆の子どもたちに近い年代の
若い子の話の方が親近感があり、魅力的です。

そこで、地元の干潟をベースに、中学校から高校にかけてカニの研究を積み重ね、
学校の行事、クラブ活動、生徒会活動など翻弄されながらも見事受験を勝ち抜いた
3人の理系女子に依頼しました。
地元では干潟ガールズと呼ばれていました。


sizeretouchIMG_1918.jpg

ちょっと話がずれますが、科学教育の振興のための制度として、スーパーサイエン
ハイスクール(SSH)というのがあり、全国で200校が指定されています。

これらの学校には大きな予算が国から下りてきますので、いろいろとぜいたくな
ことが出来、また、当然のことながら対外的に成果を示すことにもつながる科学研究
の指導にも力を入れるわけで、高校の科学コンクールは熾烈な争いとなっています。

とりわけ、高校側はその予算の一部で大学の先生との強く長い連携ができて
科学研究を託すことができますし、大学の先生の方も、いまや研究や教育活動だけでなく
社会貢献もせよと文科省からの圧力を感じておられます。

つまり、高校と大学がそれぞれ渡りに船、win-win の関係になるのです。


その結果、ざっと見積もって、全国のSSH校に理科の先生がそれぞれ10人いらっしゃって、
その先生が仮にお一人で2組ずつ研究を指導されているとすると、それだけで1600件の
研究レポートができます。
大学に指導を丸投げした研究や、お一人で7件、8件指導なさっている場合もザラでしょうから、
実際にはもっと多いはずです。
しかも、それぞれに潤沢な予算がついています。
電子顕微鏡やDNAを解析するシーケンサーが、いまやSSHにはふつうに見られ、
また、高校生が出向いて大学の施設・設備を存分に活用できる環境にあるのです。

そのような環境で作られた科学研究レポートは、ほとんどが日本学生科学賞(読売新聞主催)と
日本科学技術チャレンジ(朝日新聞主催)のいずれかにエントリーされますので、
半分ずつとしても、それぞれで800件出ます。

その戦国時代に割って入った干潟ガールズが在籍する学校はSSHの指定を受けていない
どころか超進学校であり、およそ科学研究に没頭することには無縁?の学校で、
今はどうかしりませんが、当時生物部といえば、ハムスターの餌やりが活動の主要
テーマだっと聞いています。

その干潟ガールズの科学研究レポートが、幾多のSSH校の研究作品を
押しのけて全国入賞したのです。

電子機器を使えばあっという間に結果が出るのを、あえてガラス管にサンプルを
封入し、顕微鏡で測定してデータを得るという前近代的な手法を用いてできあがった
それはそれは気の遠くなるような研究でした。


そんな苦労をほとんど感じさせないさわやかなトークだったので見過ごされて
しまいましたが、たいへんな時間を費やした根性の研究をやりとげた3人
だったのです。


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