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昨日の広島着は、夜10:00前

たいへんにご心配をおかけしました。
バスの中で最後の記事の直後に携帯の電池が切れてしまい、到着した報告が
できませんでした。

昨日、16:30の定刻に出雲市駅前を出発した広島行きバスは、なんと5時間15分ほど
かけて、無事広島バスセンターに着きました。本来なら3時間の行程です。


出雲市駅を出発してすぐにのろのろ運転。
まあ、止まらずに走っているからいいか、と気にもとめずに
本を読んでいました。

本来なら三刀屋で松江道に乗って、あとは高速道路ですから少々の雪でも
快適に帰れるはずでした。

ところが、その松江道で事故があり、入り口が封鎖されていたのです。
やむなく、国道54号線を、それまでと同様、大量の車の列の後について、
トロトロと行かざるを得なくなりました。

道路の雪がチェーンでデコボコにされ、そのまま凍っていますので、
乗り心地は最悪。

トイレ休憩は猛吹雪の中で、バスから降りたら膝まで雪に埋もれ、バランスを
崩しながらの移動です。

結局三次を過ぎ、千代田を過ぎ、大塚に至るまで道路に雪がありましたね。

いやー、すごい状況でした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

話をもとに戻しますと、この日の朝、まず広島のバスセンターを6:25に出発し、
島根県大田市を目指しました。


葬儀経路


大塚までは順調でしたが、次第に雪道となりましたが、なんとか
中国山地を越え、2時間半の行程を3時間ほどかけて高速道宍道
バス停に着きました。
時計を見ると9:30になっていました。

事前に予約したタクシーにこのバス停で待っててもらいましたので、
うまくJR宍道駅まで行けましたが、すでに乗る予定にしていた
9:23発の下りは出発しているはずで、その次の列車に乗ればギリギリ
葬儀に間に合う予定でした。

ところが、こんないなかの宍道駅に、人が大勢いるではありませんか。

もしや9:23発の列車が少し遅れてて、うまく乗れるのではないかと
きわめて楽観的なわたしはルンルンと、駅員さんに

「9:23の下りは、ひょっとして遅れていますか?」

その返事は次のような悲惨なものでした。

「運休しています。」

がーーん。

なおもまだ少し楽観的なわたしは

「じゃあ、その次の列車は予定どおり来ますよね。」

「松江と米子の間で不具合があり、すべて列車は上りも下りも止まっております。
復旧の目処は立っていません。どうやら線路をやりかえるような
ことになりそうです。」

「ええっ?線路をやりかえるとな?」

ここでほんとうに青ざめました。


救いは、出雲市駅まで行けば、出雲と大田とでピストン運行しているとの情報でした。


もちろん宍道から出雲市に行くバスはありません。
すぐにタクシーで出雲市駅に向かおうと、先ほどのタクシーを探したのですが
もういません。


駅の正面に〇〇タクシーという看板があったのでかけこみました。
そのわずか30mほどを歩くだけで頭と肩はまっしろになりました。

事務員さんに聞けば、

「うちにはタクシーが二台いますが、一台はいま、出先で雪にはまってて動けません。
もう一台は30分後に帰ってきます。」

結局、30分ほど待っていると、2台が同時に帰ってきました。

若い運転手さんは汗だくです。どうやらこの方の車がはまったようです。


もう一台を見ると、先ほどバス停から駅まで送ってもらった同じ
運転手さんでした。


すぐに出雲に向かって走り出してもらいましたが、国道に出てみてびっくり。

いつもはスカスカの国道九号線が、上りも下りも大渋滞なのです。


タクシーを待っている間に一畑電鉄に電話し、電車は約15分遅れ
ながらも上りも下りもちゃんと動いている情報をすでに得ていましたので、
急遽、運転手さんにその信号を右に曲がってくださいと指示し、九号線から
はずれて北上してもらい、一畑電鉄の最も近い駅である、湖遊館新駅を
目指してもらいました。


この時点でもう開き直っていましたから、それからは運転手さんと雑談大会。

地元出身であることがばれてしまい、運転手さんの故郷についてもわたしが
よく知っていたこともあり、昔の大雪だの洪水だの、地元を題材にした映画「白い船」や
それこそ一畑電鉄の話など、あれこれと話に花が咲きました。


そうこうするうちに湖遊館駅が近づくと、運転手さん、メーターを倒して、
「この無人駅は吹きっさらしで寒いので、平田の駅まで送りましょう。」
とのこと。

なんてという親切な運転手さん。ありがとうございます。
都会では考えられません。

かくして、平田市駅にたどり着き、ストーブを囲んで待っていると、たった一人の
駅員さんが自慢げに、
「6分遅れでしたが、3分遅れになりました。」と、わざわざマイクを通して
アナウンス。
改札が始まりました。

駅で待っている客は5人ほどで、しかも全員がストーブの回りに車座に
座っているのですから窓口から肉声で言えばいいのに、、、とおもっていたら、
気まずそうに、改札をしながら今度は肉声で、

「列車に不具合が生じましたので、一度待合室に戻ってください。」

ここで30分以上待たされて、代替えの列車に乗り、出雲市に着いたときには
もうかなりお腹がすいていました。

11:00開始の葬儀はすでに終わっている時間です。


いやいや、遅れてでも顔を見せるのが大事だからとにかくたどり着こうと
JR出雲市駅の下りの乗り場に向かいました。

情報どおり、ピストン運転していてホッとしたのですが、大田市行きは
3分前に出ましたとのこと。

がーーん。

なんと運のないことよ。

まあ、あわててもしょうがないので、しばらく待って次の列車に乗り込みました。

懐かしい駅名をつぎつぎと通り、あと三つくらいで大田市というときに携帯に
いとこから電話があり、

「いまどこ? もう葬式も会食も終わっていま解散したところです。
会場に行ってももうだれもいないよ。」

「じゃあ、ご実家の方に立ち寄らせていただきます。」

と返事をしたら、最寄りの駅で降りるように指示があり、車で迎えに
来ていただいてようやくたどり着いたのでした。

お仏壇にお参りして、ひとりだけ食事をいただき、四方山の話をしながら
すぐにまた出雲に向かって車で送っていただきました。

結局、関西方面から遠路はるばるやってきた親戚の方々と久しぶりに会いたかった
のですがすれ違いとなり、なさけない一日となりました。

ただ、ご実家のいとこたちはたいへんに喜んでくれ、

「あなたのおかげで、忘れられない葬儀の日となり、法事のたび、
母を思い出すたびに、今日のエピソードは語りぐさになりそうだわ。」

ですって。

まいったなあ。


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