タマキビが水と海水を区別できる能力

タマキビという名の小さな巻き貝が、海岸の岩場にたくさんくっついて
いるのを見たことはありませんか。

こんな貝です。


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貝なのに、なぜか海水に漬かるのが嫌い?で、満潮線のギリギリのところに
生活しています。
ふだんは岩のくぼみなどにじっとしていますが、海水がかかるとエサを食べたり
もっと上の方に逃げたりします。

この貝に興味をもった小4の女子が、タマキビの研究を続けています。


先日、タマキビは海水がかかると逃げるのに、真水では反応しないのは
なぜですかと聞かれ、答えられませんでした。

「海水は海水と感じ、真水は無視しているよねえ。」

ということでお茶を濁したところ、

「じゃあどのくらいの濃さなら海水とわかるんですか。」

と来たので、冷や汗をかきながら、やってみようということになりました。


この子は科学実験についてはもう大ベテランで、必要な道具を棚から出し、
人工海水の素を測り、3%になるように溶かして人工海水を作るなんてことは、
すぐにできるまでになっています。

ただし、1.5%とか、0.75%とかはまだ学校で習っていないのでできません。

そこで、海水を2倍に割ること、4倍に割ることを、、、、を教えたら、あっという間に
32倍液まで作りました。
小4でこれができるのは、ほんとうにすごいことだとおもいます。


それぞれの濃度の海水に、彼女はタマキビをそれぞれ22個体ずつ入れました。

その結果が以下の表です。


タマキビ海水濃度


この結果を見ると、海水に漬かるとタマキビたちは全員が動き出すのに対し、
濃度が半分になると、半分のタマキビたちしか動き出しません。

濃度が4分の1になると、ほとんどがふたを閉じたままです。

濃度が8分の1よりも薄くなると、もうまったく動いたりふたを開けたりしません
でした。


つまり、海水の4分の1の濃度が海水かどうかがわかるぎりぎりだということが
わかったのです。

じゃあ、実際にタマキビが生きている環境はどの程度の濃度だろうかという
率直な疑問がうまれました。


川をさかのぼって塩分濃度を測定していき、ちょうど4分の1の濃度のところより
下流にタマキビがいるのではないかという仮説を持ちました。

実際にそれをたしかめようと、いまお父さんを説得しています。


彼女の仮説が正しいかどうか、知りたいものですねえ。



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