スナガニがおもしろい

干潟のカニの代表格であるスナガニ類。

何種類かいますが、一番高いところ、つまり満潮線付近に棲んでいるのが
いわゆるスナガニです。
彼らは、泥地とか岩場には棲むことができません。
さらさらの砂でないと生きていけません。


広大な砂浜が広がる名の知れた海水浴場にも見られますから、決して
珍しいというわけではありませんが、高度経済成長の時代以降、満潮線付近に
さらさらの砂がある場所が海水浴場以外ではどんどん減ってきましたので、
広島県では準絶滅危惧種に指定されています。

愛媛、熊本、宮崎などでも同様で、兵庫ではその上の段階の絶滅危惧
Ⅱ類に指定されています。



実は先日の干潟観察会で、広島市内のある河川の河口部でこのスナガニの
生息を確認しました。

そこで採れた個体を形態観察用に持ち帰っていました。

今日、カニの研究をしている中学生たちがやってきて、そのスナガニをじっくりと
観察しました。


すでにこのブログでは、何年か前にスナガニの第2、第3歩脚の間のつけ根に毛の
束があることを明らかにしています。

初めて見つけたときはたんなる突起かとおもったのですが、よく見たら毛の束でした。


sizeretouchDSC_2390.jpg


よく見ると、その毛の束から、気泡が出ているのです。


sizeretouchDSC_2381.jpg


この毛の束が、ひょっとしたら水分の吸収や呼吸に関係しているのでは
ないかと考え、この毛の束に無害の食用色素を触れさせてみました。

この個体の右側の毛の束に緑色の色素を含ませました。
写真では左側です。


sizeretouchDSC_2413.jpg


思ったとおり、この毛の束から水分が吸収され、エラをもつ体腔内に
吸収され、口の部分から排出されました。


今日の実験から、スナガニの第2、第3歩脚の間の毛の束は、おそらく
干出した干潟で行動する際に、湿った砂泥にちょいと触れて水分を
補給するための構造ではないかと話し合いました。

たったこれだけで判断するわけにいきませんが、けっこうおもしろい
事実がわかったことは、おおいにかれらのモチベーションを高めたと
おもいます。


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