コメツキガニの万歳その2

昨日の続きです。

前から見たコメツキガニの万歳の写真を載せておきましょう。


sizetrimretouchDSC_3398.jpg


お行儀の悪いことに、口には、吐き出す直前の砂の塊をくわえた
ままですね。

この砂のダンゴをあたりに巻き散らかしており、これを通称
砂ダンゴといいます。

大きな個体は大きな砂ダンゴを巣穴のまわりに置いていきます。
小さな個体は、巣穴も、砂ダンゴもかわいいです。



さて、今日の写真でわかることは、万歳の瞬間は体を思い切り
のけぞらせます。

そのせいか、第一歩脚と第四歩脚は完全に地面から離れています。


昨日の写真では上から撮っていますのでそれがよくわかりませんが、
今日のカットではよくわかりますね。


第一歩脚が地面から離れるのはなんとなくわかります。
思い切りはさみを振り上げるわけですから、その勢いでおもわず
はさみ脚に最も近い第一歩脚が引きずられて
上がったのでしょう。

でも、はさみ脚から最も遠い第四歩脚までもが上がるのは合点がいきません。
前を上げるのであれば、後の脚はむしろしっかりと地に固定した方が
安定します。


いったいなぜ後の脚まで上げるのか。
これは考えてみる必要がありそうですね。

ここらまでお読みになって、一般の方は、引いてしまいますね。
「そんなこと、どうでもいいじゃん。」と。


こういったしょうもないことを考えるのが文化ですと、いつも開き直って
いますので、わたしは楽しく人生を送っているのでしょうねえ。


さてさて、どなたにも、「やあ!」って手を挙げたり振ったりする場面が
ありますよね。

たんに会釈をする程度を step 1 としますと、手を挙げるのはより親密度が
高い step2 と言えるかも知れません。


さらに、予想外の出会いとか、好きな人との出会いの場面では、
片足が上がったりしませんか?
男性ではちょっと不気味ですが、女性ではよくみる仕草ですね。

「キャッ」とか言いながら。

これが、わたしのいう step 3 なのです。


おそらく、コメツキガニのオスたちは、この step 3 の状況に
おかれたまま、無意識的に行動を起こしているのではないで
しょうか。

だから、食事中だろうが、穴掘り中だろうが、おかまいなしに
はさみを振り上げています。

メスが近づいたときにだけすればいいのに、そんなことはありません。

チゴガニのように四六時中ハサミを振っているわけではありませんが、
わけもなく時々ハサミを振り上げるのです。

きっと、彼らにとっては、「やあ」ではなく、「きゃっ!」を繰り返しているのでは
ないでしょうか。


もしそうだとすると、やけどしそうに暑くて湿った干潟で、6月から9月にかけて
毎日毎日ハサミを「キャッ」、「キャッ」と振り続けるオスたちはすごいことですね。

率直に敬意を表したいとおもいます。




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