大発見!カクベンケイガニの吸水毛は羽状毛だった

スナガニ、ハクセンシオマネキ、コメツキガニなどのスナガニ類の
一部が、歩脚の付け根に毛筆のような毛のたばを持ち、おそらく
これを地面に触れさせることによって水を体内に吸収しているのでは
ないかという仮説を立てました。

その仮説の元で、中学生たちが研究を進めています。
この毛の束を、彼らは吸水毛と呼んでいます。
すでにこのことには何回か記事にしていますので、
検索窓に「吸水毛」と打って検索していただければ記事が出てくると
おもいます。


実は、干潟のカニではないのですが、海岸の満潮線より高い所の
岩の割れ目などに生息しているカクベンケイガニが、彼らが
所属するイワガニ類の中で唯一吸水毛をもっていることを
中学生たちは発見していました。

わたしは、その毛の束を構成している1本1本の毛が、おそらく
ねじれているのではないかと想像していました。

それぞれの毛がねじれていることで、毛と毛の間にすき間が空き、
その分だけ水をたくさん吸うことができると踏んだのです。

昨日、生きたカクベンケイガニがたまたまいたので、

「その吸水毛を顕微鏡で見てみたいねえ。」

と言ったところ、一人が小さな解剖用のハサミを持ち出し、少しだけ
カットしてスライドグラスに取り出しました。

すぐに水を1滴落とし、カバーグラスをかけて顕微鏡でのぞいてみたのです。


衝撃的でしたね。

なんと吸水毛を構成するすべての毛に、羽毛のような枝毛が生えて
いたのです。


毛が密集することで毛細管現象を促します。
また、網目状に毛が連結することで、格子状になり、ゴミを
引っかけることができます。

水を吸収するのにも、ゴミを排除するためにも、これほど合理的な
形の毛はありません。

いやー、まいりました。

わたしの陳腐な予想はもろくも崩れ去り、現実の生きものが持つ美しくも
合理的な構造がはるかに説得力をもつのでした。

写真を載せておきましょう。


sizeretouchDSC_3847.jpg



吸水毛の写真は、少なくともわたしはこれまで文献などで見たことがなく、
ひょっとしたら日本では初めての写真かもしれません。


(わたしが知らないだけかもしれませんが、、、。)


「ここに、画像や記事があるよ。」といったコメントを期待したいとおもいます。




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