カニの定位の研究 その後

6月10日の記事の続きです。

定位の研究というのがわかりにくいのですが、簡単にいえば、
カニたちが、置かれた状況に応じてどんな姿勢を取るのか、そしてその
わけはなぜか?ということを調べようという研究です。

これまで、イワガニ類が壁を背中に置くように行動することが
わかってきました。

今日は、スナガニ類を調べようということで、ハクセンシオマネキ、
チゴガニ、コメツキガニを準備して、中学生たちが来るのを待って
いました。

3人のチームなのですが、偶然にも2人が欠席。
結局一人でやらざるを得なくなったRFさんががんばりました。


結論から言えば、スナガニ類は、壁を背中に置くということはほぼ
全くありませんでした。


これは、チゴガニのようすです。


sizeretouchIMG_5667.jpg


これは、ハクセンシオマネキの様子です。


sizeretouchIMG_5674.jpg


かくして、スナガニ類とイワガニ類では、定位の様子が異なることが
わかりました。


きっと、生息域の環境との関係が反映されていると考えています。


そして、今日の別の実験で、さらにおもしろいことがわかりました。

これまでカニ類の啓発書などでは見たこともないことが明らかになりました。

明日の記事をお楽しみに。




わくわくキャンプのしおりづくり

広島干潟生物研究会がオープン参加を呼びかけた
「西表島わくわくサイエンスキャンプ」の説明会が、明後日の夜、
予定されています。

事務局として、今日は、その説明会で参加者に持ち帰っていただく
しおりを印刷しました。


sizeretouhcIMG_5660.jpg


9枚、18ページに及ぶしおりで、地図、行程、日記帳、緊急連絡先一覧、
参加者一覧、役割分担一覧、部屋割一覧をまとめています。

カラーページは事務局で印刷をしましたが、白黒のページは、
公民館で印刷させていただきました。

時間の節約です。


下は、表紙です。

画一的な表紙ではおもしろくないので、何パターンかを用意しました。


sizeretouchIMG_5663.jpg


好きな表紙のしおりをそれぞれ選んでもらおうと思っています。


参加者の皆さんが、どの表紙に興味を示すのか、楽しみです。

また、当日、どんな質問が出るかも楽しみです。



第3回 干潟観察会のお知らせ

広島干潟生物研究会の観察会が予定されています。

要項の概略を書いておきますので、どうぞ、近隣の方はご参加ください。

天気がよければ、本来の瀬戸内海の、白砂青松を体感できるとおもいます。

 
【目的】 広島市周辺の自然度の高い干潟に注目し、そこに生息する
生きものを観察することを通して自然に対する興味・関心を喚起し、
その多様性やそれらを支える環境について学びます。

【内容】 江田島市大柿町の自然海岸で海辺の生きものの解説を聞き
ながら観察し、生息している生物の種類を確認し、記録に残します。

【日時】 平成30(2018)年6月24日(日)11時00分から13時30分。
(集合場所にトイレあり。そこから乗り合わせて現地に向かうので、
   現地での観察時間は正味1時間半程度です。)

【場所】 江田島市大柿町釣附海岸
   (集合・解散場所は、「さとうみ科学館」グラウンド)

【持参】 タオル、水筒、スコップ、ミニバケツ
   (あれば便利;大型ピンセット、大型シャベル、針金、マイナス
   ドライバー、デジカメ、ルーペ、メモ帳、双眼鏡、海岸動物図鑑)

【服装】 長袖シャツ、長ズボン、帽子、軍手(ゴム手袋)。
  海岸の岩場や浜を歩きますので、長靴か汚れても良い運動靴で。

【申込】 誰でも参加できます。参加費は無料ですが、メールまたは
  電話で申し込んでください。
   higataken98@yahoo.co.jp 082-274-4100(広島干潟生物研究会事務局)
   ①参加者・引率者全員のフルネーム
   ②学校名・学年(成人の場合は「成人」とする)
   ③緊急時の連絡先

【注意】 雨天中止。微妙な場合、当日6時までに当会のブログ
   (http://kankyouseibutu.blog.fc2.com/) に掲載予定。
   昼食をすませてから集合。駐車場は確保してあります。なお、
   観察会後に希望者は「さとうみ科学館」を見学できます。


sizeさとうみマップ


こんなにもたくさんの生き物たちがいるのかと、びっくりされることでしょう。

お待ちしています。



アメンボの走光性

中学2年生の女子2人組が、アメンボの光に対する行動の研究をしています。

アメンボが飛べることはご存じの方が多いと思いますが、上空から
水たまりや池を見つけると、そこに下り立ちます。

それは、水たまりや池の表面が鏡のようになり、空の光を反射して
周囲の地面や緑地よりも明るく見えるからそこに下り立つと言われて
います。

つまり、アメンボは強い正の走光性があるということになります。


これを確かめようと、二人は研究を始めました。


sizetrimretouchIMG_5648.jpg


透明水槽と卓上ライトで実験を始めたのですが、先日は、おもいきって
蛍光灯を用い、水槽も日頃よりも大きなプラたらいを用いてやることになりました。


その結果、すべてのアメンボが、ほぼ光源のほうに一直線に進みました。


その後の彼女らと私を交えての議論です。


アメンボは、左右の眼に入る光が均等になるように行動することで光の
方向に進めるという前提で考えると、

片方の眼をマスカラで黒く塗りつぶしたら、その眼に光が入らないから、
その眼に光を入れるように行動するのではないかと考え、塗りつぶした方の
逆の方向に回転するのではないだろうという仮説を立てました。

つまり、左眼を黒く塗りつぶしたら左眼に光を入れようとして右に曲がるのでは
ないかという仮説です。

その実験の動画がこれです。

少しわかりにくいのですが、確かに左眼を塗りつぶされたアメンボは、
右に回転しています。


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すこしわかりにくいのですが、左眼を塗りつぶしたアメンボは、確実に
右に回転しています。

広島市消防局、子猫を救出

今日、午前11時前、広島市西区の歩道上の鉄板の下に、
子猫が閉じ込められていることを誰かが通報。

それを受けて、広島市消防局の隊員がかけつけました。

たまたま通りかかったら、路上に巨大な消防車が居座り、その傍らに
署員が1名、そこからやや離れた鉄板の付近に3名、そしておそらく
保健所か動物愛護センターかよくわかりませんが2名、それに
野次馬が2名いらっしゃいました。

はいはい、私を含めたら野次馬は3名です。


sizeretouchDSCN2123.jpg


消防局の方に聞けば、この子猫、川の内側の壁をよじ上って入ったよう
ですが、その入り口は狭くてそこからは取り出せないとのことでした。

入った以上、出すことは可能ではないだろうかとおもったのですが、
まあ、そこは専門家のおっしゃることですので尊重しましょう。


で、こんな狭いところから出そうという作戦のようです。


sizeretouchDSCN2119.jpg


これはそう簡単には出ないぞとおもいながら野次馬どころか
それ以上の行動ですが、写真を撮っておきました。


バールでこじ開けられたところは下の写真のように多少開いていましたが、
1時間後に拝見しても、救出された様子はありませんでした。


sizeretouchDSCN2118.jpg


結局さらに1時間後に見ると、消防車もろとも撤収されていましたので、
無事救出されたとおもわれます。

めでたし、めでたし。

子猫が鉄板の下でまったく見えなかったので市民は無関心だったと
おもわれますが、もしこれが小さなかわいい子猫がニャーニャーと
鳴いて助けを求めていたら、きっとYou Tube で大人気の動画に
なっていたことでしょう。

ともあれ、いい世の中だとおもいましたね。

クワの木さがしが大流行

あるところからカイコ卵をいただきました。

自分で責任を持って育てるという約束をした小学生たちに、これを配布しました。

その際、保護者にも来ていただき、観察日記をつけたり、科学研究に
結びつけたりするよう勧めました。

いま、4家族が飼育に挑戦しています。


一番の課題は、クワの葉の供給です。

近隣のクワの所在地は私なりにかなりの地点を把握していますので、情報を
提供しましたが、理想的には、自宅の近所にクワの木があってエサを確保できること。

そうはいっても、これまでまったく意識していなかった方からすれば、そう
簡単にクワの木を探せないのが実態です。

葉の見本をお渡しし、実際に木立ちの場所までお連れして、特徴を覚えて
帰っていただきました。

周辺を散歩しながら、あるいは自転車で徘徊しながらみなさん努力されて
いるようですが、なかなかすぐには見つけられないようです。


今日、ある保護者から、写真が届きました。

「これ、クワの木ではありませんか?」 と。

ピンポーン。

「間違いありません。よく見つけられましたねえ。」
と返したら、

「息子が見つけました。」
とのこと。


ご自宅からずいぶん離れたところのようですので、おそらく車の中から
発見したんだとおもいます。


size38271.jpg



アジサイなどに混じって生えていますので、庭の持ち主としても
やっかいものでしょうから、おそらくクワの葉を取っていくのは
了解していただけることでしょう。

いい場所をみつけたものです。


今日のこの写真、結構感動しました。

この小学校4年生の男子、自分で飼育して観察しようとした生き物の世話を、
親に丸投げするのではなく、できるだけ近場でエサを確保したいと本気で
思っていたということですね。


クワの木は河川の土手などにけっこうあるのですが、なかなか素人には
探せません。ましてや小学生にはまず無理だとおもっていました。

よく似たような葉もありますし、実や花が目立つ木ではありません。

よほどその気にならないと探し当てられないのです。


この小4の男子は、まさにカイコの命をあずかったという自覚が
あったのでしょうね。

それゆえに、近所を移動中に、紛らわしいなかから、ちゃんと
クワを見つけたのです。

立派な態度ですね。


このおかあさん、いまご親族のおめでたで家を空けていらっしゃいますが、

「息子はカイコの研究がんばっているようです。」

と添えてありました。

そうでしょうね。


こういった経験は、一生忘れられないものとなることでしょう。

応援したいとおもいます。

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